日本が米国に敗戦した本当の理由

日本が米国に敗戦した本当の理由


近衛文麿の戦略

終戦日を迎えると、「なぜ日本は、こんなにひどい戦争をしてしまったのか、なぜ陸軍は暴走してしまったのか」と思っていました。
この誰も望まないアメリカとの戦争に日本を突入させたのは、実は、近衛文麿だったと言うのです。名門藤原氏であっても、天皇にはなれません。そこで一つの策略として、一度日本を敗戦に追い込み、昭和天皇に戦争の責任を負わせる予定だった様です。
昭和天皇の代わりに、新たに別な天皇を擁して、裏で近衛が日本を牛耳るはずでした。
近衛の側近・参謀として政権中枢には、共産主義者である尾崎秀実、風見章たちが日清事変を泥沼化してしまいました。日本が疲弊した後に、日本とアメリカを戦わせて日本を敗戦に追い込んだのです。日本人が絶望し、新しい世の中を求めているところで世界の共産化を進める戦略がありました。

表面は魅力的だが反社会的

近衛は徹底した利己主義者です。自分のためなら周りの全てを利用します。今でいう最強のサイコパスだったのかもしれません。共産主義者右翼、国際主義者、軍人、官僚、メディアなど全て利用できるものは何でも利用したのです。そして、自らの野望を追求しましたが、結局は風見、尾崎らの世界革命戦略に利用される結果となってしまいました。
【サイコパス:反社会的人格を持つ人で良心が異常に欠如している。他者に冷淡で共感しない(他者を利用したつもりで自分の野望だけを考えていた)。慢性的に平然と嘘をつく、行動に対する責任が全く取れない(敗戦に追い込んでも平気だった)。罪悪感が皆無(多くの日本人が死んでも責任を感じない)。自尊心が過大で自己中心的(天皇陛下の前でものけぞって、足を組んで話をするほどの態度)。口が達者で表面は魅力的(NHKを利用して戦争を煽った)】

国際金融資本家

近衛をも利用した共産主義者たちをサポートしたグループが世界にはいます。それが国際金融資本家です。近衛は、国際金融資本家の掌で踊らされていたのです。
国際金融資本家は、影の支配者です。世界に深く潜伏し見えない勢力です。歴史における戦争を仕掛けて、偽りの情報で翻弄します。味方にも、敵対勢力にも援助して利権分配の工作をしかけるのです。この冷淡な感情には、罪悪感は皆無です。自分たちさえ良ければ他はどんな残酷な死に方であっても関係ないと思える人々です。
主権国家の垣根を越えるグローバリストです。国際金融資本家は、社会主義者の巣窟です。一つの本流を辿るとサッスーンの財閥が見えて来ます。サッスーン家は18世紀にバグダードに台頭したセム系ユダヤ人の富豪です。阿片戦争に深く関わっています。
アメリカの金融資本ロックフェラー家のスタンダード石油にも行き着きます。民族はユダヤ人とされるロスチャイルド家の財閥であり複合企業体につながって来ます。彼らは、歴史的戦争に深く関わって来ています。

フーバー回顧録

フーバー回顧録は、大変意義のある歴史書物です。ルーズベルトが、アメリカを戦争に巻き込みたくないという大多数のアメリカを陰謀、企みによって戦争へ持って行ったかという様を描いています。
また、フーバーが戦争をいかに防ごうとした戦いの様も描いています。大統領経験者である歴史的な意義のある暴露の回顧録です。これは、21世紀になってからようやく出版された歴史的意義があります。それとともにフーバー回顧録には、三つの違和感を抱いてしまいます。

1. フーバーの日本に対する理解が非常に違っていた

例えば、フーバーは、日本軍を悪として、リベラル派なるものを一方的に想定しています。単純な図式でもって軍とつながる近衛の野望や日本においてもアメリカ同様に共産主義者たちの策謀があったとことや、ルーズベルト政権同様に近衛政権にも共産主義者たちを招き入れたこと、それからコミンテルンの罠によって日本は支那事変の沼にはまっているなどについては全く言及していません。
つまりフーバーの見方は、軍国主義の陸軍であり日本国内における独裁者が戦争侵略をしたということです。これは、まさに東京裁判史観を先取りした考え方です。
それと共に平和主義者リベラル派として近衛と海軍を想定したとコミンテルンの運気は日本で全く言及していないということなんですねこれは明らかにおかしいんですねここに違和感を感じましたフーバーはまたこう言っています。日本の軍国主義的行動の中心になっているのは陸軍であり陸軍省だったと日本海軍がむしろリベラル勢力と見なされていたそうした勢力は近衛文麿公に指導されていた
フーバーによると、近衛首相は、緊張緩和を何とか実現したいと考えていた様なのです。本当は、あの時代、戦争前に平和主義的だったのは陸軍参謀本部でした。このことを全く知らないのです。

2. 言論以外無策だった

フーバーは、言論の世界で、アメリカ世論を代表してルーズベルトたちと非常によく戦っていました。命がけで戦ったのですが、昭和16年12月7日、真珠湾攻撃がありました。フーバーは、突然逆転サヨナラ満塁ホームランを食らったのです。
そこで圧倒的に勝っていた者が、圧倒的に100%負けてしまったのです。そして日本に対する戦争を支持、ルーズベルトを支持すると宣言しました。その後、反省とルーズベルトに対する非難が続くわけです。
しかしながら、そこに至る経緯で、前大統領として、大統領経験者としてのインテリジェンス的な動き、裏の世界での本当の働きかけとしての実質的な策がありませんでした。要するに、言論意外無策だった内容の回顧録です。

3. 国際金融資本家の文字が見当たらない

大統領経験者がまとめた回顧録は、アメリカ内部を描いているのです。そこに、国際金融資本家の文字が一つも出てきません。これは非常におかしな話です。フーバー自身は、政治の世界の前にはビジネスの世界で活躍していました。当然、国際金融資本家とは接点があります。いろいろな関係があったと考えられるのです。
史実として彼は、世界中の鉱山開発を行い、それを成功させて大富豪になっています。その間にロスチャイルドのリオティント系(リオ・ティント (Rio Tinto) は鉱業・資源分野の多国籍企業グループ)などとの接点は、当然あり得たわのです。その点が回顧録に全くないことが、三つ目の違和感です。
このフーバー回顧録に欠如してる3つのものを裏返すと、つまり欠けているものをつなぎ合わせると日本に対する本当の理解は次の通りです。ルーズベルトの勝因とは、
  1. 日本を正しく把握
  2. 戦争を企てる策謀
  3. 国際金融資本のバックアップ
フーバーは無策でしたが、戦争を企てる側は策がありました。この3つをつなぎ合わせると戦争に至る本当の姿が見えてくるというのは本の著者の林先生の発見でした。それが「日米開戦へと策謀したのは誰だ」に著されています。

戦争に関わる歴史の4段階

戦争に関わる歴史の理解において四段階あります。
  • 第一段階目:学校教育の中で受ける「東京裁判史観」です。これは俗に言われる自虐史観です。「日本は間違ってた。日本は侵略した」という史観です。この第1段階目が残念ながら、中学生でこの洗礼を受けて洗脳されるのです。
  • 第二段階目:日本は正しかったと東京裁判史観から脱却して日本が正しかったとする意識。この戦いは、自存自衛であり、植民地解放という人類史的意義を果たしたとこのことを理解することです。第1段階から第2段階上がる人々は、かなり低くなります。東京裁判史観から脱却する意義は非常に大きいのです。このこのことについては、多くの方々が尽力されています。若い人々よりも、年配の人々の方がまだまだ洗脳から解けていないのではないでしょうか。
  • 第三段階目:コミンテルン共産主義者の存在です。アメリカ同様、日本を戦争の泥沼化させた行動の後ろには、共産主義者の仕掛けがあり、罠に陥ってしまったという理解です。無念で、残念ですがこの現実を直視しなければいけません。(コミンテルンとは、戦間期から第2次世界大戦半ばにかけ国際共産主義運動に君臨した指導・統制センターです)
  • 第四段階目:国際金融資本家抜きに歴史は見えてこないのです。共産主義者のコミンテルンが罠を仕掛けたとしても、世界中の情報を把握し、スターリンが的確な指示を出せたとは到底思えません。ソ連では建国当時の前後から、虐殺があり、大量の粛清がありました。経済は混乱した中で、どの様にして自分たちの戦いの資金や各国の工作資金を捻出したのでしょうか。
世界的に工作を展開できるコミンテルンの資金源は、どこにあったのかが問題になります。
国際共産主義者のバックアップ支援があったのです。歴史を見るときに、ソ連や共産主義者の問題もそうですが、19世紀の歴史にしても、その前の世紀も国際金融資本家抜きにしては、歴史は見えてきません。そこから本当の教訓は出てこないのです。この四つ目の段階である国際金融資本家抜きに歴史は見えてきません。
この四段階があってこそ、最初の「東京裁判史観の克服」が可能であると林先生は考えています。
ここで取り上げている国際金融資本家とはロックフェラーです。
ロックフェラー家は、ドイツ南部のプロテスタントの一派バプテストとして起源を持ったアメリカ合衆国の名門一族。祖先はフランス系のユグノー出身であり、本来の家名はロクフイユであったが、ドイツへの移住とともにロッゲンフェルダーとなり、アメリカに移住してからロックフェラーと改称した。
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』最終更新 2020年3月21日 (土) 23:28 (日本時間)現在での最新版を取得。
ロックフェラー一世(1839 – 1937)は、第二次世界大戦のきな臭くなってきた頃は、かなり晩年の時代になります。ロックフェラー二世(1874 – 1960)は、壮年期が第二次世界大戦への道にあたります。この2人を理解せずに20世紀の歴史は理解できないという考えられています。
近衛の周りには、具体的に共産主義系列の人間たち、それから国際金融資本系列の人間たちがいました。この人間たちが具体的に日本を動かし、近衛をサポートし、近衛をそそのかして、日本を戦争や敗戦へと向かわせました。もし私たちが東京裁判を行うとしたら彼らが被告になるはずです。
近衛は自分の力量で彼らをスタッフとして集めたと信じてますが、実は近衛抜きで彼らの人間関係・グループができていました。既に国際金融資本家は、最も手頃な駒を見つけて日本を破壊する準備をしていたのです。

参考文献:ユーチューブ、#深田萌絵 #白川司 #月刊WiLL【林 千勝】日米戦争を策謀したのは誰だ!【WiLL増刊号 #016】

URL<https://www.youtube.com/watch?v=BooWecBvfjY>アクセス日:2020年8月10日


まとめ

日清事変を泥沼化し、疲弊した後に、日本とアメリカを戦わせて敗戦に追い込み世界の共産化を進める戦略だった。

表面は魅力的だが徹底した利己主義で、反社会的人格を持つ人で良心が異常に欠如していた。

フーバー回顧録には、三つの違和感:日本に対する理解が違っていた(東京裁判史観だった)。言論以外無策。国際金融資本家が見当たらない。

戦争に関わる歴史の理解において四段階:

  • 東京裁判史観」
  • 東京裁判史観から脱却して日本が正しかったとする意識。
  • コミンテルン共産主義者の存在。
  • 国際金融資本家抜きに歴史は見えてこない。

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