この記事の概要
イベルメクチンが新型コロナを99.98%も抑制するようです。研究結果イベルメクチンを使ってから24時間後に新型コロナウイルスのRNAが93%減少し、48時間後には99.98%減少したことを観察されています。また、イベルメクチンによる毒性作用は見られなかったということです。
イベルメクチン
日本の大村智氏が放線菌から開発したイベルメクチンが、新型コロナウイルスを抑制できることが分かってきました。
ウイルス感染が世界に広がるなか、オーストラリアの大学が4日アタマジラミ症などの寄生虫感染症の治療薬イベルメクチンが新型コロナウイルスの抑制に効果があったと発表したのです。
イベルメクチンは、2015年にノーベル医学生理学賞を受賞した北里大学特別栄誉教授・大村智博士が発見しました。
1979年、大村智氏が北里研究所にいたときでした。静岡県伊東市川奈の土壌から採取した放線菌の一種(Streptomyces avermitilis)にアベルメクチンという物質を作り出す能力があるのを発見しました。
この物質がマウスに寄生した線虫を殺す作用があることがわかりました。初めは、ウシなど家畜の寄生虫感染症に効く薬として開発されたものでした。
アベルメクチンから開発されたイベルメクチンにある効果が見られました。それは、発展途上国の人々を苦しめていた河川盲目症(オンコセルカ症、ブヨにより感染)という寄生虫感染症に対してです。
そこで、人間用のイベルメクチンが開発されることになったのです。
そしてイベルメクチンは、象皮病にもなるリンパ系フィラリア症(カにより感染するフィラリアという蠕虫による寄生虫感染症)にも効果があることがわかりました。
この感染症は、世界で数千万人が感染しているとされる糞線虫症(糞線虫が消化器官に寄生する寄生虫感染症)、です。イベルメクチンが、特に熱帯・亜熱帯地域の発展途上国で多くの人を救ってきました。
新型コロナ感染症が世界的に勢いを極めています。治療薬の開発は差し迫った課題です。
このウイルスに対しては、これまで抗インフルエンザ薬のアビガン、抗エイズウイルス薬のカレトラ、エボラ出血熱の治療薬のレムデシビルなど様々な医薬品が試されてきました。特にアビガンの効果は、現在のところ認められています。
その治療薬の候補薬に名乗りを上げたのが、イベルメクチンです。
オーストラリアのビクトリア感染研究所の研究グループが、イベルメクチンを試したところ、新型コロナウイルスの増殖を抑え、ウイルス数を劇的に減少させる可能性があることを発表しました。
年間3億人の治療に使われる寄生虫による感染症治療薬です。1979年位発見されたわけですから、、オーストラリアなどですでに30年以上も使用されているとのことです。
オーストラリア南東部メルボルンのモナッシュ大学の研究チームが発表したものは、アタマジラミ症などに使われる抗寄生虫治療薬のイベルメクチンが実験の結果、新型コロナウイルスの抑制に効果があったとしています。
1回量のイベルメクチンで新型コロナウイルスの複製を48時間以内に止めることができました。
モナッシュ大学では、今後イベルメクチンの臨床試験を行いできるだけ早期に新型コロナウイルスの治療薬として応用したいとしています。
新型コロナウイルスに効いてくれることを期待しています。このままですと、世界がおかしくなってしまうような気がします。コロナウイルスが長期化すれば経済的に多くの人々が亡くなります。
新型コロナウイルスを99.98%も抑制
イベルメクチンは寄生虫感染症の薬剤です。HIV-1(ヒト免疫不全ウイルス)のタンパク質生成を阻害することが確認されています。
インフルエンザウイルスなどのRNAウイルス、狂犬病ウイルスなどのDNAウイルスの感染を防ぐことが実証されているようだというのですから、相当優れた薬に思えます。
米国のFDA(食品医薬品局)にも承認されていることが重要です。イベルメクチンが約30年間に渡って人間の寄生虫感染症の薬剤として広く使用されてきたことです。
イベルメクチンが新型コロナウイルスの増殖を抑えることができれば、世界各国の薬事承認の過程を省くことが予想されます。
イベルメクチンのストックも大量にあり、生産ラインもすでに整備されています。
大村智氏は特許を放棄したことから、特許も切れているので必要としている国々に供給できるはずです。
イベルメクチンの安全性は、アビガン同様、妊娠中の使用に関してはっきりとわかっていません。ただ、今のところ、有害事象の報告はないようです。
新型コロナウイルスは、SARSウイルスとよく似ていいます。そのことから、イベルメクチンも新型コロナウイルスに効く可能性があることを期待されています。
研究結果では、イベルメクチンを使ってから24時間後に新型コロナウイルスのRNAが93%減少し、48時間後には99.98%減少したことを観察されています。また、イベルメクチンによる毒性作用は見られなかったということです。
アビガンに続いてイベルメクチンは、なんと優れた薬なのでしょう。これこそがDの意思を継ぐ者、日本人だと思ってしまいました。
まとめ
大村智氏が放線菌から開発したイベルメクチンが、新型コロナウイルスを抑制できる
イベルメクチンを使ってから24時間後に新型コロナウイルスのRNAが93%減少し、48時間後には99.98%減少した