老化防止はサーチュイン遺伝子が鍵を握る

老化防止はサーチュイン遺伝子が鍵を握る

この記事の概要

老化防止はサーチュイン遺伝子が鍵を握るのです。細胞を修復する酵素を活性化すると細胞分裂を促すだけではなく「修復する」つまりミスコピーを修復するのです。老化はミスコピーから始まります。ミスコピーを修復してあげれば、細胞分裂してあげても同じクオリティーで何個も作れます。 ちょっとでも劣化したならばそれを修復してくれるのです。


不老不死

不死は今のところ難しくとも、老化を止める事は可能らしいのです。老化とはいったい何でしょうか。簡単に言うと、体の正常だった機能がだんだん衰えていくという事です。 物忘れが多くなり記憶力が落ちていきます。

細胞の張りがなくなり、だんだん劣化していきます。顔が弛んで大きくなっていきます。運動能力がみるみる低下して、思いっきり走れなくなります。 どうして劣化するのでしょうか。あらためて考えると、老化の原因は細胞分裂にあるようです。

古い細胞はどんどん死んでいき、新しい細胞ができていきます。 10年前ぐらいは細胞が分裂する回数は、限りがあると言われていました。ある回数から劣化コピーが始まって、老化が起こるのです。

細胞分裂には回数に限界があるようなのだと思われていました。例えば、細胞分裂に関わる細胞の時計を改良してみると赤ちゃんの時のように、肌がすべすべになることが理論上可能になります。

最近では、幹細胞IPS細胞、あれはどんな細胞にもなるわけです。細胞のリセット、分裂する中においてリセットするということで注目されていました。

人工多能性幹細胞は、体細胞へ4種類の遺伝子を導入することにより、ES細胞のように非常に多くの細胞に分化できる分化万能性 と、分裂増殖を経てもそれを維持できる自己複製能を持たせた細胞のこと。2006年、山中伸弥率いる京都大学の研究グループによってマウスの線維芽細胞から初めて作られた。 ウキペディア:最終更新 2022年4月4日 (月) 12:42

テロメア

老化の原因は細胞分裂に鍵があるらしいのです。いっときテロメアというのが有名になりました。遺伝子の中に伸びたものがありました。細胞分裂を繰り返していくうちにこれがどんどん短くなっていきます。

テロメア は真核生物の染色体の末端部にある構造。染色体末端を保護する役目をもつ。telomere はギリシア語で「末端」を意味する τέλος と「部分」を意味する μέρος から作られた語である。末端小粒とも訳される。 ウキペディア:最終更新 2022年3月12日 (土) 05:20

人は、60兆個の細胞から形成されていて、細胞の中には核があります。核内には遺伝子が連なって、DNAを形成しています。DNAは、そのままでは核の中に収めることができないほど長い分子です。収めるために特定のタンパク質にDNAを巻き取り、英字のエックス状の生体物質が形づくられ核内に収納されています。

このエックス状の生体物質が、染色体です。染色体の末端にはテロメアという構造体が鞘のように被さっています。靴紐の先に付いている透明なプラスチックの鞘のようなものです。

靴紐の先端と同じ様に、染色体がバラバラと解けてしまわないように、この靴紐の鞘みたいなテロメアが守っています。テロメアは染色体の末端にあるので、末端小粒(まったんしょうりゅう)とも呼ばれます。別名では、寿命の回数券と呼ばれています。

テロメアのこれを伸ばしてあげれば、細胞分裂が何度起きても若々しくいられます。テロメアこそ鍵であると思われていました。 ところが、最近の研究によると老化の原因は、テロメアではないことが分かってきました。

テロメアをいくら研究したところで、寿命は伸びません。テロメアが短くなるのは結果なのです。 テロメアの結果の方を見たところで原因ではありません。老化は別なところに原因があるのです。そこで分かったのです。もちろんその原因は遺伝子です。物凄いメカニズムだと思えてきます。


老化のメカニズム

これはたった二つです。極論すると細胞分裂のアクセルとブレーキのこれだけです。昔の車はマニアルでした。クラッチがあって、 遺伝子は基本的にオートマです。

ブレーキは細胞分裂を止めます。アクセルは細胞分裂を加速させます。 むやみに細胞分裂をさせる必要がありません。例えば冬眠です。冬眠している時に細胞分裂させても仕方ありません。

環境変化に耐え抜くためにはブレーキでもって仮死状態になる働きが必要です。 これに対してアクセルは、細胞分裂をして成長していきます。細胞分裂をさせればさせるほど、ミスコピーが出てきます。

DNAがバラけてメッセンジャーRNAが複製されていくときに、ミスコピーが出てきます。ウイルスではこれを変異と言います。 むやみやたらに分裂を起こしてミスコピーを増やしても仕方がありません。

ブレーキを踏んでいればいいのですが、ブレーキを踏んだままだと細胞が劣化していきます。ずっと同じ細胞だと、劣化してしまいます。 常に若々しい細胞に新陳代謝していかないと、老廃物も溜まります。

そうするとアクセルとブレーキの加減が全てであるということです。どっちにしても老化することは、細胞分裂によるメカニズムの根本原理であることが分かっているのです。

それでは、老化を止めるにはどうすればいいのでしょうか。アクセルの方の遺伝子には、いろんな種類があり、ただ単に細胞分裂を促しているだけではないらしいのです。


サーチュイン遺伝子

アクセルにもいろんな種類の酵素があります。この遺伝子をサーチュイン遺伝子と言います。細胞分裂を促すだけではなく修復する、リカバリーする、つまりミスコピーを修復するのです。ミスコピーするから老化するのですから。

ミスコピーを修復してあげれば、細胞分裂してあげても同じクオリティーで何個も作れます。 潤いのある赤ちゃんのすべすべの肌のまま、ちょっとでも劣化したならばそれを修復してくれるのです。

サーチュイン遺伝子の中でも修復をする酵素、これを活性化させればいいのです。我々の細胞にももちろんあります。サーチュイン遺伝子はもう特定されました。不老不死は人類の夢です。

サーチュイン遺伝子を活性化させてあげさえすれば老化は止まります。人生100年時代だと言われていますが、人生300年時代に変わろうとしています。

サーチュイン遺伝子は、空腹やカロリー制限、散歩や早歩きなどの軽めの運動などによって活性化されるようです。 必要とされるカロリー摂取量の70%に抑える事が重要です。このことによって、この長寿遺伝子はONの状態になり身体に良い影響をもたらしてくれます。


参考文献:ユーチューブ、不老不死の最新科学 前編 MUTube(ムー チューブ) 2022年4月号 #4

<https://www.youtube.com/watch?v=btMixOlILJM>アクセス日:2022年4月18日


まとめ

サーチュイン遺伝子の中でも修復をする酵素、これを活性化させればいいのです。空腹やカロリー制限、散歩や早歩きなどの軽めの運動などによって活性化される。


紹介欄

LIFESPAN(ライフスパン): 老いなき世界 単行本

老化はこうして制御する 「100年ライフ」のサイエンス 

老化防止はサーチュイン遺伝子が鍵を握る
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地球は乗っ取られている。それも、私たちが、神だと信じている存在によって。「聖典をかける少女」によりますと、創世記がどのように、誰によって書かれたか説明されています。「プレアデス+かく語りき」がモチーフになっているようですが、地球は、30万年前に聖書に登場する創造神たちによって乗っ取られていることが理解できます。

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