この記事の概要
プーチンがダボス会議でこき下ろしたのです。それは「ワシントン・コンセンサス」をです。要約するとグローバリズム勢力が、民営化と金融自由化と規制緩和、貿易自由化、そして富裕層に優遇することや格差を拡大させることを構築して全世界を支配する方針に対して、徹底的に批判しましたがプーチンは価値観を提示しました。それは、家族、郷土、伝統、愛ある社会、国づくりです。
ダボス会議でこき下ろす
基本的に、戦争・侵略は悪であり、ウクライナ国民・ロシア国民は被害者ということは共通認識です。プーチン政権に対してNATO的圧迫がありました。
ネオコン的なものが、ウクライナにあったことは認めなければなりません。これは歴史的事実です。プーチン自身については2021年のダボス会議に押しかけて来ました。(リモート会議ですが)。ナショナリストのプーチンにとっては、ダボス会議は、完全に敵地です。アウェーなのです。
そのダボス会議で、物凄い演説をしました。1990年代のワシントン・コンセンサス、一言で言うとグローバリズム勢力が、民営化と金融自由化と規制緩和、貿易自由化、そして富裕層に優遇することや格差を拡大させることを構築して全世界を支配する考えです。
ワシントン・コンセンサスとは、国際経済研究所の研究員で国際経済学者のジョン・ウィリアムソンが、1989年に発表した論文の中で定式化した経済用語である。
ウキペディア:最終更新 2022年3月23日 (水) 01:43
プーチンは、あの有名なダボス会議で徹底的にワシントン・コンセンサスをこき下ろしたのです。プーチンはこき下ろすだけではなく、ダボス会議で価値観を提示しています。
「家族、郷土、伝統、愛ある社会、国づくりを俺はやっている!」と宣言したのです。政治家ですから嘘が半分、真実が半分と捉えますが、他の政治家にはない決断力があります。
ロシア側の大義
ウクライナ侵攻をした現在のプーチンの心理状態はどうなのでしょうか。ウクライナ問題は当然プーチンなりに計画やシナリオを持っていたはずです。そこにはロシア側の大義があり、状況は整っていました。
2014年以来のクリミア半島の経緯の中で、状況は整っていたので侵攻したのです。侵攻は短期の方がプーチンにとっては有利なはずでした。ところが、ここに来て、焦りがあるだろうと言う見方があります。軍幹部との信頼関係が崩れかかっているとも言われています。
これに対してグローバリズム勢力側もシナリオがありました。2014年以降の経緯から、プーチンロシアが用意しているシナリオを見ています。そのシナリオとは、まずプーチンが、大義を持ちうるように、舞台を整えました。ウクライナのロシア人が東部などで、圧迫され、迫害されている状況をつくり上げたのです。
ロシア側の人々がネオナチのようなアゾフ隊によって虐殺を受けているため、ロシアが侵攻しなければならない状況を整えました。フセインには、「クエートに行っても大丈夫だ」と囁きました。朝鮮戦争でもそうでした。「38度線でアメリカは守るところの範囲以外だ」と言ってぐちゃぐちゃにしました。
「経済制裁だけだ」とバイデンがいち早く表明してしまいました。パイプラインの資源エネルギーは非常に太いパイプで結ばれているとプーチンが確信し得るような状況を作っています。
バイデンは制裁を緩めましたが、つくらせたのは、結局バイデンでした。それもプーチンの侵攻というタイミングを見計らってです。
それから弱いと言われているウクライナ軍です。バイデンはボケていると言われていましたが、ボケているのが半分で、とぼけているのが半分です。
グローバリズム勢力の罠
グローバリズム勢力は、プーチンが独裁者として侵攻しやすい状況をつくったのです。この判断が間違いだったのかは、また変わります。
アフガンは端的に言うとやらせです。結局21世紀に入って、20年間アフガンも含めて、アメリカの大学の資産では、軍事コストで総額880兆円です。それだけビジネスを行なってきて、結局アメリカが撤退して元に戻っただけでした。そして引き続きテロの温床としてアメリカ軍を使ってつくったのです。そのようにシナリオがあります。
ウクライナから見ればプーチンは悪ですが、絶対早期停戦しません。ミンスク合意はどうなっているのでしょうか。ゼレンスキーにとって、全く関係ありません。これも一連のシナリオの中に入っているのです。
バイデン政権の特徴・根幹は、トランプ政権の功績の裏返しです。それは、ブッシュ、オバマと同じなのです。ディープステート体制を国内に復帰させ、NWOの維持と発展を継続させます。戦争・紛争ビジネスの再開をし、シリア、アフガンを元に戻してテロの温床にすることなのです。
バイデン政権の2年目からは、ウクライナをプーチンに侵攻させるのもシナリオに入っていました。
戦争は、ブッシュ・オバマの時に起こっています。トランプ政権の時は起こっていませんでしたが、また起こるだろうと予想されていました。実際に、起こったのです。
歴代政権はCFR
アメリカ歴代大統領の中で、ハーディングからバイデンまでの大統領を見てみます。ハーディングの頃は外交問題評議会(Council on Foreign Relations, 略称はCFR)でした。トランプは、ディープステート体制は外交問題体制(CFR)を中核とする体制だと言っています。
歴代大統領の主要閣僚、副大統領、財務長官、国務長官、国防長官、CIA長官は、外交問題評議会(CFR)の会員です。ルーズベルト、トルーマン、ジョンソン、レーガン、ブッシュ、オバマ以外は、皆外交問題評議会(CFR)的政治です。しかしながら、ロックフェラーやロスチャイルドに近いのです。全て、百数年、外交評議会(CFR)なのです。
外交問題評議会(CFR)に染められていない政権が一つありました。それがトランプ政権なのです。マーク・エスパー国防長官はそれに染まっていました。彼は米国内の暴動に際して、トランプが「陸軍を出動させろ!」と言った時に拒否したのです。
CFR側であれば拒否します。暴動を焚き付けている側ですから。だからすぐにクビになりました。エスパー以外のトランプ政権はそれに染まっていません。
ただし閣僚級のムニューシンはユダヤ人で、ゴールドマンサックスです。非常に大事な閣僚であったロス商務長官、閣僚級のクシュナはロスチャイルド系統ですから、グローバリズムの影響をトランプは受けていはいます。しかしながら、少なくともCFR政治では無いのです。
ジョー・バイデンは、またCFR政治にに戻しました。NWOの維持発展のために。トランプはここから離脱できないかを探りました。トランプを支持する8千万人の有権者は、このNWOをぶっ壊したいと思っています。本当の米国の独立を目指したいという心情があるのです。
国連主義に戻るバイデン
世界は一つであるマネー主義の特徴にパリ協定があります。CO2の問題からトランプは抜けると言いましたが、バイデンはまた戻りました。トランプが否定的だった国連でしたが、バイデンは国連主義に戻っています。
この強固な枠組みの80億人が求められているのは、従順な地球市民なのです。戦争・紛争ビジネスでは早速シリアの空爆をしました。戦争紛争を再開するのは2年目かと思っていましたが、トランプは在庫を積み上げましたが武器兵器は消化しませんでした。
消化しないとビジネスは発展しません。年明けてからウクライナのシナリオがやってきました。ウクライナ侵攻問題はバイデン政権の特徴からも見て取れます。
グローバリズム勢力のシナリオがあるとすれば、準備に準備を重ねた万全なシナリオです。万全な準備を持って、プーチンを迎え入れていく可能性はあります。その準備には、十分な力と時間があるからです。
彼らが起こしたパンデミックには一石七鳥ぐらいの効率がありました。ウクライナ侵攻問題において、プーチンの弱体化、軍事ビジネス、中間選挙を睨んでいることなどです。
プーチン側はより短期思考ですが、グローバリズム勢力はより長期思考です。一つの時間軸は10月または11月です。11月まで侵攻問題が続けば仕掛けどころはたくさんあるのです。
これはプーチンロシアへの罠でもあるし、トランプに対する落とし穴もたくさん出てきます。グローバリズム勢力は、ズルズルと戦争を長期化したいシナリオを持っています。
参考文献:ユーチューブ、特番『ウクライナ危機。世界の支配構造を理解せよ!グローバリストと共産主義者に誘い込まれたプーチン その1』ゲスト:近現代史家 林 千勝氏
<https://www.youtube.com/watch?v=VzNoM-JC50M&t=1103s>アクセス日:2022年3月27日
まとめ
世界支配のグローバリストと共産主義者の罠に誘い込まれたプーチン。