ダンテの「神曲」は光と闇すなわち神と悪魔

ダンテの「神曲」は光と闇すなわち神と悪魔


この記事の概要

ダンテの「神曲」は光と闇すなわち神と悪魔の相対を表現しています。この世は常に相反するものがありバランスが取れています。カトリックの世界観を紹介し、地球という概念、地表がこの世、天界、地球の外は、10の層になっているのです。一番高いところに神様がいるという説です。


1. ダンテの神曲

ダンテの神曲とは、カトリックの世界観を紹介しています。地球という概念、地表がこの世、天界、地球の外には、10の層になっているのです。一番高いところに神様がいるという説です。

(ダンテ・アリギエーリは、イタリア都市国家フィレンツェ出身の詩人、哲学者、政治家。 ダンテの代表作は古代ローマの詩人ウェルギリウスと共に地獄、煉獄、天国を旅するテルツァ・リーマで構成される叙事詩『神曲』であり、他に詩文集『新生』があります。)
(『神曲』は、13世紀から14世紀にかけてのイタリアの詩人・政治家、ダンテ・アリギエーリの代表作です。 地獄篇、煉獄篇、天国篇の3部から成る、全14,233行の韻文による長編叙事詩であり、聖なる数「3」を基調とした極めて均整のとれた構成から、しばしばゴシック様式の大聖堂にたとえられます)

同じように地球の地下には、球核状、同心円上に世界があって、9つの層になっています。キリスト教の世界は、この世と天国と地獄と煉獄があります。


2. ルシファー

創世記において、神に最も近かった存在があったのです。光の天使ルシファーです。ところが傲慢になって、堕落し、ついに地上に落とされたのです。

落とされたことによって堕天使になり、今日で言うところの悪魔になったのでした。地球の外の10層の一番高い位置に神様がいるのですが、その最も高い位置に近いところにいたのがルシファーでした。

黙示録では、ルシファーは神様に戦いを挑んで破れて地上に落とされました。ここからがダンテの神学であり世界観です。

地上に落とされたのですが、隕石にクレーターができるように地表を突き抜けて落ちて行ったのでした。

結構大きなクレーターができたのです。ついには地球の中心にまで落ちていきました。その大きなクレータは、地球の中心までも見えるほどの深いものでした。神曲では、主人公がそのクレータをどんどん下って行くのです。

地表から9つの層を一つ一つ見ながら、「ここには巨人たちがいるな」、「ここの層には悪魔たちがいるな」といった具合に見ながら下って行きました。

一番底には、ルシファーが氷付で捕らえられているのです。その絵がギュスターヴ・ドレによって描かれています。半分下半身が氷りに埋まった状態です。

(ポール・ギュスターヴ・ドレは、フランスのイラストレーター、画家。 アルザス地方、ストラスブールのニュエ・ブルー通りに生まれ、パリの聖ドミニク通りで没しペール・ラシェーズ墓地に埋葬されました。 15歳の時から画家として活躍しました。)

クレーターとなって凹んだ分、その土はどこへいったのでしょうか。凹んだ分どこかが盛り上がったのです。山となりました。地表から山へ行けば行くほど、天国に近くなるのです。登って行くと天国に近くなります。

ダンテのテーマを熟知していないと、トム・ハンクスの映画は理解できません。トム・ハンクスが主演で面白くない映画はありませんね。ダンテを知ると10倍面白くなります。


まとめ

ダンテの神曲は地球という概念、地表がこの世、天界、地球の外には、10の層になっていて一番高いところに神様がいる


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