この記事の概要
6億人にのしかかる三峡ダムの時限爆弾。今回の洪水によっていつ決壊してもおかしく無い状況になってしまいました。南部は、171の河川が警戒線を越える洪水となりました。南の洪水が黒い白鳥であれば、三峡ダムの洪水防止圧力は、灰色のサイであり絶大な危機をもたらす可能性があります。
三峡ダム崩壊の噂
最近の三峡ダムの水位が、上昇し続けているとのことです。中共公式メディアの報道によりますと、現在、「洪水警戒水位を2メートル近く超えている」とのことです。南部は、171の河川が警戒線を越える洪水となりました。同時に「ダムの変形」、「宣昌より下流は逃げろ」、「上海は海上になる」という噂が広まりました。
三峡洪水防止圧力は、灰色のサイなのです。
灰色のサイ(グレー・リノ)とは:草原に生息するサイは体が大きくて反応も遅く、普段はおとなしい生き物です。ところが一旦暴走すると、超強力な力で爆走するほどの破壊力を持ちます。これを比喩として、マーケットにおいて、高い確率で大きな問題を起こすと予想されているにもかかわらず、ほとんど無視してしまうようなケースを指します。
ダムがもたらす12の壊滅的な予測
ダムによる被害は、6億人が影響を受けます。中国の水利専門家で精華大学の水利教授であった故・黄万里教授は、3回にわたって江沢民に、上申書を提出しました。その内容とは、三峡ダム建設の反対についてでした。講師は三峡ダムがもたらす12種類の壊滅的な結果を予測したのです。その予測とは以下の通りです。
黄 万里(こう ばんり、1911年8月20日-2001年8月27日)は、中国の水文学・河川工学者。清華大学水利系教授。ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典最終更新 2019年12月20日 (金) 13:14
- 三峡ダムより下流の主な堤防の破壊
- 船の航行妨害
- 移住問題
- 土壌汚染問題
- 水質悪化
- 発電不足
- 気象異常
- 頻発する地震
- 住血吸虫症の蔓延
- 虫生態系の悪化
- 上流の深刻な洪水
- 最終的に三峡ダム爆破を余儀なくされること
壊滅的な結果の予測のうち、現在11の予測が実現しました。
頻発する人工地震は、インドのKoynaダムによるM6.3地震が最大のダム誘発地震とされていました。2008年中国四川大地震により M8級のダム誘発地震が発生しうることが、多くの人工地震研究者の間で示されています。
気象異常には、世界各地のダムが気象に影響を与えることがあるとされています。そのため、以前から、降水量を増加させることが多いのではないかと推測されていました。ダムに貯められた水と、ダムが灌漑のために周囲の土地に提供している水とが大気中の水蒸気量を増加させているようです。その水蒸気が雨となって降ると言われています。
6億人が影響
2019年7月黄万里氏の娘黄万里研究基金会の司会者である黄肖路氏は、アメリカのVOAのインタビューを受けこう述べました。「南の洪水が黒い白鳥であれば、三峡ダムの洪水防止圧力は、『灰色のサイ』だと言い絶大な危機をもたらす可能性がある」と述べたのです。
ブラックスワン :めったに起こらないが、壊滅的被害をもたらす事象のこと。引用元:ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 最終更新 2020年4月11日 (土) 15:10
灰色のサイ、「グレー・リノ」とは高い確率で大きな問題を引き起こすと考えられるにもかかわらず、軽視されているリスクのことです。黄肖路は、そう述べました。
ダム地域と下流に住む住民に知らせるべきことは、三峡ダムの危険は、建設開始から常に存在しています。これは、いつでも発生し得ることであり、6億人が影響を受けるかもしれないほどの非常に大きな危険性があるのです。
しかも、この付近は中国で最も経済発展した地域の一つです。上海が海の上の街になるほど害が大きいのです。王維洛氏は、「解体は必須」であると述べています。
三峡工程36計の著者でもあるドイツ在住の国土計画水利専門家王維洛氏が、大紀元時報の取材を受けて、「誰も知らなかった秘密・三峡ダムが動いていること」を明かしました。三峡ダムは中共メディアの宣伝ほど「頑丈ではない」とのことです。
洪水制御の役割を果たさない
王氏によると三峡の主な目的は、洪水を防ぐことです。しかし、実際に三峡が洪水制御の役割を果たさないことが証明されています。共産党は最初から人々を騙したのです。
王維洛氏によると、もともと三峡ダムを建設前から問題点がありました。これは国家と人民に災いをもたらすことです。三峡ダムは、解体されなければならず、それは時間の問題に過ぎません。
三峡ダムの建設品質も疑問視されています。中共の水資源の元大臣李鋭永氏の娘李南央氏は、「セメントの強度が当時標準以下だった」という専門家の話を引用しています。三峡ダムのコンクリートは、少なくとも410万トンの強度が必要でした。当時の中国で達成できた最高強度は207万トンだったのです。
しかし、それでも政治的な利害関係から、すぐに工事を進めることが決定されました。その結果、三峡ダムの安全性や質について、いまだに議論の的となっています。
ダム上流には、重慶があり、ダム下流には武漢があります。ダム上流の重慶を守るために、放水すれば下流域の武漢は浸水被害を受けます。放水せずに、武漢を守ろうとすれば、重慶が浸水被害を受けます。一言で言えば、実際三峡ダムの洪水防止機能は、無いに等しいのです。
またダムの破損のほとんどは、水漏れから始まるため三峡ダムの水漏れ問題は変形よりもはるかに深刻です。三峡ダムが決壊すれば、長江の中流と下流が危険にさらされます。中共当局は、かつて三峡ダムは、「1万年に1回の洪水を防げる」と主張していましたが、のちにそれを「千年に1回の洪水」に変更し、「100年に一度の大洪水」になってしまいました。最終的には、ダムに頼ってはならない状況です。
現在、中共創立以来最大の洪水に直面しているのです。公式メディアは、再びトーンを変えて「三峡に期待するな」と言っています。中共が三峡の洪水防止能力についてあえて真実を語らなかったことを強調しています。
参考文献:YouTube:#香港大紀元新唐人共同ニュース #洪水災害 #三峡ダム、6億人の頭に「時限爆弾」 王維洛氏:唯一の解決方法
URL<https://www.youtube.com/watch?v=ovxf_rCiJUk>アクセス日2020年7月9日
まとめ
三峡ダムの水位が上がっている。
ダムがもたらす12の壊滅的予測。
長江流域の経済的に発展した街の6億人が影響を受ける。
三峡ダムは洪水制御を果たさない
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