砂漠飛びバッタが中国国境に接近食糧は

砂漠飛びバッタが中国国境に接近食糧は

  • 2020年3月12日
  • 2020年7月14日
  • 社会

この記事の概要

砂漠飛びバッタが中国国境に接近食糧は食い荒らされてしまうのではないのかとの心配がネットに載っています。中国国境付近には大きな山脈があるためバッタはそこを超えることが困難です。そこからまた東アフリカにUターンする可能性の方が高そうです。


砂漠飛びバッタ

バッタの大量発生は、ソマリアとエチオピアでは25年に一度の規模で起きます。ケニアでは70年に一度と言われるほどの規模です。ソマリアでは国家非常事態宣言が発令されました。

虫で非常事態宣言です。バッタが大量発生するとどうなるのでしょうか。

アフリカ東部ではバッタが大量発生し食糧危機に直面しています。このバッタの大量発生による災害を「蝗害」(こうがい)と言います。

日本では19世紀後半と20世紀後半に発生したようですが、近年は皆無と言って良さそうです。

本格的な大発生となったのは1880年(明治13年)8月のことである。このときは、発生したバッタの大群は日高山脈を越え、胆振国勇払郡を襲った。

1971年(昭和46年) – 1974年(昭和49年)、沖縄県の大東諸島でもトノサマバッタ群生相による蝗害が発生している。また、1986年(昭和61年) – 1987年(昭和62年)には鹿児島県の馬毛島でも3,000万匹のトノサマバッタが発生している。

ウキペディア

バッタは空と大地を駆け巡って食物を食い荒らし、過ぎ去った後に残るのは、裸の台地だけです。バッタはどんどん増殖します。ケニアに到達したバッタは、1000億匹から2000億匹とされています。

このバッタの大群は、縦に60キロメートル、横に40キロメートルの大群で押し寄せます。東京駅を中心にすると北は越谷市、南は横浜市を貫きます。東は、船橋市、西は、府中市近くまで伸びます。このような大群が襲ってきます。

バッタが食い荒らす量とは尋常ではありません。一日に100万人分の食料を食い荒らすのです。

国際連合食糧農業機関(FAO)によりますと6月までにバッタの規模は500倍に拡大すると試算しています。その頃には、2000万人が食糧不足に直面するらしいのです。


バッタはなぜ大量発生するのか

凄まじい勢いで増殖しているのは、「砂漠飛びバッタ」と呼ばれる種類です。寿命は2ヶ月から半年です。体調はメスが60mm程度になります。

最近になってバッタの大群が話題になっていますが、増殖は1年前から始まっています。発端は、2018年5月と10月のアラビア半島にサイクロンが上陸したことからです。サイクロンは熱帯低気圧です。

サイクロンによって半砂漠地帯が潤い、バッタが繁殖できる環境になったのです。砂漠は砂の世界です。半砂漠とは、雨季には雨が降ってバッタの餌となる草が生えます。バッタはその草を食べます。

雨は普通であれば、数日しか降りません。それで草は1ヶ月程度で枯れてしまいます。

バッタは雨が降りやすい季節風に乗って新たな餌を探しに飛び回るのです。

たどり着いた先で餌を食べ繁殖します。草が枯れた頃に成虫となった子孫がまた餌を求めて移動するサイクルにです。

バッタの生息地にサイクロンが来ると何が起こるでしょうか。草が枯れなくなるのでバッタは移動しなくてもその場で、餌となる草が豊富に食べられます。バッタは移動しないで餌を食べ続けます。数世代で連続で繁殖するようになるのです。

普通であれば数世代ごとで場所が変わります。移動する道中で多くが死んだりもします。移動しないと、死亡するバッタが減り、1箇所にバッタが密集してしまうのです。


相変異

数が増えれば餌もそれだけ早く無くなるのではないでしょうか。草が枯れて減少すると、狭い範囲の草にバッタが密集します。

バッタには「相変異」という現象が起きます。相変異とはバッタの密集度によってバッタの姿と行動が変化することです。

優等生だった生徒が、集団になると不良グループを形成するようなものです。相変異はバッタが数世代続けて密集状態に置かれると起こります。

普通のバッタは密集せずにお互いを避けるくらい、おとなしい生き物です。

体の色は緑や茶色です。地形の色に似せてカモフラージしており状態を孤独相(通常状態)と言います。

相変異が起こると、体の色は黄色に黒の斑点模様となり、おとなしかったバッタたちは攻撃的になります。

バッタは単独行動ではなく集団行動を取るようになります。通常であれば、バッタは単独構想を好む「孤独相」ですが、密集すると集団行動をする「群生相」へ変化します。

相変異によって見た目が変わるのは色だけではなく、翅(はね)が長くなって飛びやすくなるのです。この状態になったバッタは、一日に100キロ以上も飛ぶと言われています。

途中で、小さい群れが合流してさらに大きい群れに拡大し移動します。5日おきに50から100個の卵を産んで増殖を続けます。

雨がたくさん降ってバッタが相変異した状態で、アフリカに起こっているのが原因です。

洪水やサイクロンは、2018年、2019年と立て続けに起きたのです。草が枯れずに残ったことでバッタの増殖が止まりませんでした。この集団が各地の農作物を食い荒らし食糧不足になっています。

東アフリカから西アジアに到達し被害が拡大しています。


なぜ相変異が起こるのか

相変異は密集状態になると起こると話しましたが、

成虫で相変異が起こるのではなく幼虫が密集していると相変異が起こるのです。過密状態で幼虫が育つと、次第に色が黒くなり他の個体と一緒に移動する性質が現れてきます。

群生創生的な性質を持った幼生が成虫になり、卵を産むと、次の幼生は初めから群生的で、生まれてすぐ集団行動をとるようになります。世代を経て集団行動をとるように性格が変わっていくのです。

育った環境によって性格が形成されているのは興味があります。

相変異は主に物理的に接触が原因です。満員電車はお互いに触れ合う機会が増えます。

幼生を単独飼育しても絶えず物理的接触をすれば、群生相に近い姿になることが知られています。


フェロモンにも関係

物理的接触だけでなく、フェロモンも関係しています。実はバッタのフェロモンは幼生と成虫では効果が異なっています。

幼生のフェロモンはお互いを惹きつける効果があります。ところが、成虫のフェロモンは他の個体の方向感覚を狂わす性質があります。

だから孤独相の時は一匹で行動するのです。群生層の時は成虫でもお互いを引き寄せいるフェロモンを出し続けるということです。

群清掃の時は成虫でも集団行動するのです。バッタが密集すればするほど、その地域の餌は早く減ります。

集団でいると同じ場所では餌がすぐに枯渇して生き続けられないため、新し地へ移動を促す一種の適応反応だと考えられます。

発生源とされるアラビア半島の南部イエメンでは内戦が発生しており、バッタをモニタリングできませんでした。それが増殖を抑えられなかった原因と考えられています。

殺虫剤を使って駆除すれば、人体への影響も避けられません。殺虫剤を散布するには事前に人を退去させなければなりません。それも決して簡単なことではありません。


中国侵入を警戒

砂漠飛びバッタが東アフリカからカザフスタン、パキスタン、ミャンマーを経てウイグル、チベット、雲南省から侵入することが警戒されています。

ところがこの侵入経路には、高い山脈が連なっています。チベット付近は世界の屋根と言われるヒマラヤ山脈があります。

バッタの大群は、この山々を超えることは非常に難しそうです。

名前の通り砂漠飛びバッタは真っ平らな砂漠は飛び続けることはできます。気温40度、湿度60%から70%で活発になります。それよりも寒くなったりするとバッタは弱くなります。

寒過ぎて活動ができません。活動できない、卵も産めない、殖えない、餌も探しに行けないのです。

今までのFAOのデータによると、イラン、パキスタン辺りの高原から引き返してくるようです。

ところが、強い根性のあるバッタのグループだけがこの高原を乗り越えることができるかもしれません。中国に侵入できるのは少数のグループになりそうです。中国国境を超えることはバッタの大群にとって大変困難なようです。


バッタが中国国境を越えられないまとめ

バッタは高い山を越えられない

山脈越えたとしても選ばれた少数派

中国のバッタ対策技術は世界トップレベル

FAOのバッタ監視データには40数年間出てこない。


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