三峡ダムの水位がレッドゾーンに

三峡ダムの水位がレッドゾーンに

  • 2020年6月26日
  • 2020年7月19日
  • 社会

この記事の概要

三峡ダムの水位がレッドゾーンに入りました。中国共産党が、「中華人民共和国建国以来最大の水害だ」と言って警戒しています。雨が多い季節は、145メーター以上がレッドゾーンになります。理由は、145メートル以上に溜まった場合、雨が集中的に降ると急に水かさが増えてダムが危険になります。そのために、145メートルを超えないようにコントロールしないと、豪雨に耐えられなくなります。


危機的状況の三峡ダム

天候の異常気象によって危機的状況に陥っているのが、三峡ダムです。三峡ダムは、長江を途中で遮って造られたものです。その長江には、何百という支流があります。その支流がたくさんあるところほとんどが、異常気象とも言える豪雨に襲われています。
とうとう、中国共産党が、「中華人民共和国建国以来最大の水害だ」と言って警戒しています。それほどの警戒レベルなのです。実際に、洪水は、毎年あります。しかしながら、現在の豪雨は、天変地異レベルと言われるほどの非常事態です。
長江に流れてくる沢山の支流が、非常に危険な状態になっています。長江にはたくさんの支流があります。その支流には、三峡ダムのような巨大なものではありませんが、小さなダムがたくさんあり、その支流にもダムがたくさんあります。それらの支流のダムがもう満タンになっているので、放水を始めています。

ダムの許容能力

たくさんある支流の水は、全て三峡ダムに流れ込んで来ます。すでにレッドゾーンに入っていること自体は、中国共産党のメディアも認めています。具体的な数字が出ています。
ダムの水位は、時間の経過とともに変化していますので、今はもっと危ない状況になっているのかもしれません。三峡ダムは、高さが、185メートルあります。そこが満タンになると、もうダムは持ちません。
その10メートル下までが、許容能力です。それが175メートルを超えると、ダム自体が危険と言われています。6月20日のCTV(日本のNHKの様な完全に共産党の代弁者機関)が認めました。
中国電視公司(ちゅうごくでんしこうし)は、中華民国(台湾)の地上波テレビ放送局である。略称は「中視」、「CTV
引用元:ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 最終更新 2019年6月17日 (月) 01:46(日本時間)現在での最新版を取得。
CTVが、6月20日に認めた水位が、147m です。「あれたいしたことない」と思われるかもしれません。先ほど175メートルが許容能力だと述べました。「まだ30メートルも下だな」と思われるかもしれません。
ところが、ダムにはレッドゾーンがあります。そのレッドゾーンは、季節ごとに違います。雨季と乾季では大きく違います。雨が多い季節は、145メーター以上がレッドゾーンになります。理由は、145メートル以上に溜まった場合、雨が集中的に降ると急に水かさが増えてダムが危険になります。
そのために、145メートルを超えないようにコントロールしないと、豪雨に耐えられなくなります。
ところがCCTVが6月20日に認めた水位は、その2メートル上147メートルです。つまり豪雨によって、水が集まってくると、耐えられない状態になります。ダムは、入る水と出る水のバランスで保たれています。
CCTV:中国中央電視台は、中華人民共和国の国営放送のテレビ局。「央視 」の略称でも呼ばれる。英語名は「China Central Television」。日本語名は「中国中央テレビ」。 引用元:ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 最終更新 2020年7月13日 (月) 09:05 (日本時間)現在での最新版を取得。
雨季は、雨が多い季節であり、バランス的には、水が入ってくる方が多い時期なので、その時にコントロールできるのが145メーターなのです。ところが、6月20日の時点でそれを上回っていました。しかも、上流の小さな支流のダムが、放水を始めた後ですから、三峡ダムの許容能力を超えてくる可能性があるのです。
そうなると、放水を始めなければならなくなるのです。つまりダムがもたなくなる前に、下流にどんどん放水する必要が出てきます。ところが、これはこれで、大問題です。何故ならば、すでに下流域でも、水位が増して危険な状況になっているからです。

ダムの目的は洪水を無くすことではなく営利だった

三峡ダムを造ると、ダムの下流の洪水はなくなると言われていました。上流から大量の水が流れてきて、洪水になったのは以前もありました。そのため、ダムを造れば、それを防止できるはずだったのです。ところが、長江は非常に長い河です。
三峡ダムの下流にも支流は、たくさんあります。水が流れてくると、洪水になってしまいます。三峡ダムができた後も、洪水被害は、あります。今がまさにその時期です。そこにさらに三峡ダムから放水すると下流が洪水になります。
しかも、中国では、放水の予告情報を流さずに、いきなり放水する事故が相次いでいます。中国のダム開発は、公共事業というよりは、営利事業です。ディベロッパーが、銀行などから資金調達してダムを造ります。そして、発電をして電気を売ります。水を溜めて水を売ります。ダムの目的は、水を溜めて、そこからお金になるものを売って儲けているのです。
そのために、ダムの水位を安全なところで保つ考え方よりも、なるべく水を溜めてお金に変えようという考えに走ってしまうのです。安全な水位を保持しないので、急に雨がたくさん降ってくると許容能力を超えて、ダムが危なくなり、放水することになってしまいます。
許容能力を超えた水位の状態では被害が拡大してしまいます。そのような例は、中国ではたくさんあります。
三峡ダムは、巨大過ぎるので、事前の予告なしに、いきなり大量に放水することになったら下流の主要都市がどうなるか想像がつきます。下流には、大都市がいくつかあります。そこに住んでいる人たちが、避難しなければならない状況になります。

大量放水はコロナ騒ぎの比ではない

そうなると、コロナ騒ぎの比じゃないくらいの大混乱に陥ります。それを避けるために、情報を公開しない可能性もあります。ある日突然、ダムの水の許容能力が超えそうになったら、大量放水を行うかもしれません。大量放水してしまったら、ダムが決壊したのと大して変わなくなってしまいます。
三峡ダムに関しては、今までに、何度も、「三峡ダムは大変だよ!」と様々な噂が出ていました。しかしながら、今年は本当に危ない状況です。
人類史上最大のダム決壊事故は、中国で起きています。この事故は、1975年8月に、河南省で起きました。日本語で読むと板橋ダムと読みます。板橋区の板橋です。ダムが決壊して直接の被害で24万人が死亡しています。24万人です。しかもこれは、直接の被害です。その後、間接的な被害もあります。1000万人以上が家屋を失った事故です。
この事故自体が、2005年まで隠蔽されていました。現在では、日本語でも「板橋ダム決壊」というキーワードで検索すれば、記事をみることができます。

板橋ダム(バンキョウダム)決壊事故

1975年8月、蓮娜台風の影響により河南省駐馬店市は連日暴雨の被害に遭い、板橋ダム・石漫灘ダム2基の大規模ダム、竹溝ダム・田崗ダムの2基の中型ダム、58基の小型ダムが数時間の内に次々と決壊し、合計で約26,000人から240,000人が亡くなった。数万人が洪水により直接溺死し堤防の決壊により数万人が死傷、その後数十万人が食糧問題や感染病により死亡したとされる。これは現在世界史上最大のダム決壊被害である。

中央政府は国家機密としてこの事故の対外公布を禁止してきた。2005年に法律の改訂により関連データが公にされた。ただ、死傷者数や災害範囲は改竄されたものだと認識されている。

引用元:ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 最終更新 2020年6月30日 (火) 09:37 (日本時間)現在での最新版を取得。

ダムの決壊とはそれだけ強い衝撃なのです。24万人が一瞬に死亡するのは、核戦争レベルの事故が起きているのです。過去の経験から、中国語圏の人達は、三峡ダムに対してかなり強い警戒心を持ってるわけなのです。
板橋ダムの規模よりも、三峡ダムの方が遥かに大きいのです。現在は、一時期ほどの豪雨ではありませんが、山に降った雨が、どんどん長江に流れ込んでいます。
この一、二ヶ月は、安心できない状況です。その間にもしかすると、大きなニュースとして飛び込んでくるかもしれません。現在の中国は北はコロナウイルス、南は水害で大変なことになっています。

参考文献:YouTube:妙佛 DEEP MAX:北京政府も自白した建国以来最大の危機

URL<https://www.youtube.com/watch?v=vINUlhNpwr8&t=170s>アクセス日:2020年6月26日


まとめ

中国共産党が、「中華人民共和国建国以来最大の水害だ」と言って警戒している。

レッドゾーンに入っていること自体は、中国共産党のメディアも認めている。

145メートルを超えないようにコントロールしないと、豪雨に耐えられなくなる。

ダムの水位を安全なところで保つ考え方よりも、なるべく水を溜めてお金に変えようという考えに走ってしまう。

ダムの事故は核爆弾が落とされたほどの衝撃で一瞬に24万人の命を奪う。


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