アイキャッチ画像:ウキペディアから引用
ユーチューブで紹介していたある医師のBCGに関する意見をまとめてみました。
この記事の概要
BCGワクチンが新型コロナウイルスに対して効力があるというのは、現段階では「仮説」です。BCGは自然免疫を刺激するもっとも強力な物質なので、自然免疫が強化されたことにより、他の感染症もある程度防げるようになったのではと考えられています。
ハンコ注射は日本だけ
先進国はほとんどBCGワクチン注射を廃止したとのことでした。この注射を行っているのは、後進国の国に思えて、日本から海外へ移住した人は、受けないことを選んでいます。
BCGが廃止されいる国では学校入学などのタイミングでツベルクリン検査が行われることがあり、陽性になると結核の疑いでレントゲンを撮ったり半年程度服薬をしなければいけない場合があるとのことです。
受けさせたくないもう一つの理由が、ハンコ注射です。これは日本だけだそうです。BCGが廃止されている国ではこの注射跡を見るとリアクションは違うようです。肩に跡が残りますから。
先進国的な子供と育てるためには、それを受けさせたくないのでしょう。18個の注射跡が、焼印、虐待と思われてしまう可能性を嫌がることも考えられます。
これをやめた先進国と言われる国、アメリカ、イタリア、ヨーロッパなどの国では、今新型コロナウイルスでどのようになっているでしょうか。
欧米礼讃の方々、あなた方の考えは良かったのですか?
BCG Tokyo172株
1924年に志賀潔が直接カルメットから分与された菌株(日本株)に由来する、BCG Tokyo172株が導入されました。
日本人は1951年以降(近代的な「結核予防法」施行。法律による接種(皮内)小学校就学前の乳幼児を対象、毎年ツベルクリン反応陽性以外なら接種) BCGを受けています。しかも2000年代初頭までは複数回受けている状況がありました。
BCGが新型コロナウイルスに対して、「効果があるのではないか」との話しを聞いたとき、誰でも一瞬「えって」思ったのではないでしょうか。
効果があるというのは、今の段階では、「仮説」です。「仮説」ですが、BCG効果を裏付ける結果が国ごとに現れています。
参照URL<https://www.youtube.com/watch?v=hERwW03Kq7Q>アクセス日:2020年3月30日
BCG接種を行なっていないイタリアでは爆発的に感染が拡大し死者の数が増えていくばかりです。アメリカでも義務付けられていないので、これからさらに広がることが予測されています。スペインも同様にBCG接種をやめてしまいましたので、感染が拡大しています。
中国人をあれだけ受け入れていた日本が、イタリアやアメリカの大都市のように感染が拡大されていないのかが不思議がられています。
一つは、生活習慣が挙げられています。手洗い、うがい、握手やハグ、キスの習慣がないことで濃厚感染のリスクが低いことです。
生活習慣だけではなく、もっと違う何かがあるのではないかということに多くの方が、気がつき始めてきました。
それが、BCGワクチンです。BCGは自然免疫を刺激するもっとも強力な物質なので、自然免疫が強化されたことにより、他の感染症もある程度防げるようになったのではと考えられています。
BCG投与により結核とは関係のない病原体に対しても実は免疫力が強化されていることが示唆されています。
特に注目されているのが、日本株に由来するBCG Tokyo172株です。イランは、BCGを行なっていますが、イランは、パスツール1173株で、隣国イラクは東京172株なのです。
水色の国が、Tokyo172株です

参照URL<https://www.youtube.com/watch?v=hERwW03Kq7Q>アクセス日:2020年3月30日
BCGとは
BCG(仏: Bacille de Calmette et Guérin の略、カルメット・ゲラン桿菌)とは、ウシ型結核菌(Mycobacterium bovis)の実験室培養を繰り返して作製された細菌、および、それを利用した結核に対する生ワクチン(BCGワクチン)のこと。本来は前者にあたる細菌そのものを指す語であったが、一般社会や医学分野では後者を単に「BCG」と呼ぶことが多い。以下、本項では前者を「BCG」、後者を「BCGワクチン」と表記する。
BCGは、実験室で長期間培養を繰り返すうちに、ヒトに対する毒性が失われて抗原性だけが残った結核菌であり、BCGワクチンはBCGを人為的にヒトに接種して感染させることで、結核に罹患することなく、結核菌に対する免疫を獲得させることを目的としたものである。
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』最終更新 2020年6月27日 (土) 01:36 (日本時間)現在での最新版を取得。
BCGワクチンは、現在実用化されている唯一の、結核の予防に有効なワクチンです。
高齢の方に対してBCGを行うかどうかは、諸外国の研究の結果とか、あるいは日本でも研究が行われるでしょう。現状では、現役世代はBCGを接種しているので、何かが変わるわけではありません。
BCGに関して世界が激烈に動き始め
BCGがもしかすると、仮説ですが、新型コロナウイルスに対して、個人レベルで防御に役立つ可能性はあり得る状況です。
絶対にBCGに効果があると決めつけるのは、早計ですが、可能性はあります。その可能性のもとで、世界が激烈に動き始めています。
今ギリシャとオランダとオーストラリアでは、なんと4,000人の医療関係者にBCGを使ってみるようです。
BCGを受けている率が高い日本人としては、この結果を待てばいいということになります。
BCGとは、結核菌の毒性の部分を取り除いて抗原性だけは残したワクチンです。元々は結核に対して使用するものです。
新型コロナウイルスに対して効力がある
結核に対して使われるものが新型コロナウイルスに対しても効力があるのかというと情報が、有名なサイエンスのホームページに残っています。
もちろん英語です。グーグルクロームなどで、日本語に翻訳して使うと、かなりわかりやすく読めるようです。
結核菌以外の病原体もBCGを接種することによって、退ける可能性があるということが指摘されています。
免疫を賦活化(ふかつ:活力を与えること。 活性化。 賦活。 英語のactivation)させて、そのような病原体を倒せる可能性があるということだそうです。
さまざまな研究から、上気道炎の率を減らしたり、あるいは子供たちも呼吸器感染のリスクを減らしたりするようです。
このようなリスクを減らす作用が起こるのかは、BCGを接種することによって体の中の免疫系が賦活されるからです。
体の免疫システム
私たちの体の免疫システムには、自然免疫と獲得免疫があります。自然免疫は、例えばマクロファージやNK細胞、好中球が異物などは相手を選ばず攻撃するのです。体の中の防衛部隊です。
それとは別に獲得免疫があります。これはT細胞や B 細胞で、ある病原体に対応する攻撃を仕掛けることができるものです。
獲得免疫が動いたのかどうかは、抗体を測ると分かります。獲得免疫が動くと、抗体ができますが、自然免疫が動いただけでは抗体はできません。
特にIL1ベーターなどで、自然免疫が賦活化されることによって感染症の排除、感染症の予防に寄与するということが指摘されています。
BCGは、新型コロナウイルスに特化したものではなく、免疫を賦活化させて、ウイルスの排除や予防に働くのではないでしょうか。
新しいことが次々と出ている状況なので、BCGに関する情報に注意していきたいと思います。
日本人にとって良い材料とはある程度多くの人がこのBCG接種を過去に受けています。それも日本は比較的遅くまで複数回行なっていました。。
2002年に世界保健機関(WHO)がBCGの接種は1回だけにするように勧告しました。の勧告は日本向けのものだったと言われています。そのくらい、日本では複数回接種していました。
たしかに小中学生ぐらいの時にはBCG接種をすると、とりわけ腫れますよ。2回目なのでちょっと反応が強く出たりします。日本人の場合、既に行っていることなので、後はざまな研究結果として、はっきりとしたデータが出てくると思います。
既に行っている我々が今からこれを追加で接種することによって、どれだけ新型コロナウイルスに対して効果が得られるかも分かっていません。
3月29日付のニュースでアビガンに関して、正式に薬事承認が表明されたということです。そのため治験と量産がより積極的になされるように動き始めているということになります。
現状では、仮説であり、研究結果のデータ待ちのようです。
結果として、世界地図の色分けの通り、防御できている国とできていない国の違いとは、BCGワクチンの接種にあることは疑いのないことのように思えます。
参考文献:YouTube:BCGはCに本当に効果があるのか
URL<https://www.youtube.com/watch?v=hERwW03Kq7Q>アクセス日:2020年3月30日
まとめ
BCGは自然免疫を刺激するもっとも強力な物質
自然免疫が強化されたことにより、他の感染症もある程度防げるようになったのではと考えられている
BCGとは、結核菌の毒性の部分を取り除いて抗原性だけは残したワクチン
結核菌以外の病原体もBCGを接種することによって、退ける可能性がある
獲得免疫が動くと、抗体ができる