三峡ダム流域の洪水は人災だった

三峡ダム流域の洪水は人災だった

この記事の概要

三峡ダム流域の洪水は人災だったのです。ダムが決壊してもいないのに、洪水被害が凄まじいのは、天災ではなくて人災なのです。自然が中国の人たちに与えた恵みを破壊してしまいました。そのせいで起きてる災害です。それは、共産党という組織と非常に関係が深いのです。なぜかというと、共産党は、独裁政権です。一番上の人間の言うことを周りが従順に聞く体制です。


黄河にもダムがあった

三峡ダムの下流の都市は、かなり洪水被害が広がっているようです。どうしてそんなに被害が広がったのでしょうか。これが重要なポイントです。
ダムを造るとダムの底に、泥と砂が溜まり、様々なゴミが上流から流れて来ます。それがダムの底に溜まって、どんどん浅くなり、ダムとしての機能を失うのではないかと疑問が浮かびます。
上流から流れてくるのは、砂だけではなく、ゴミが結構酷いのです。ダムを造った時の深さが保たれてない可能性は十分にあります。三峡ダムは、中国の中央を流れている長江を遮って造られたダムです。
もう一つ中国には、太い河があります。それが黄河です。黄河は、中国の北を流れてます。実は、黄河にもダムが造られました。今はそのダムの名残のようなものがあります。それは、三門峡ダムです。このダムは、毛沢東の指示によって造られたダムです。黄河は、黄色い河と書くだけあって、泥や砂が混じった水です。
ここにダムを造ったら、すぐに泥が溜まって使いものにならなくなったのです。実は造る前からそうなるだろうと言われていました。しかしながら毛沢東の強硬な姿勢には、逆らえませんでした。無理やり造らされたらしいのですが、発電所は、すぐ稼働しなくなりました。そしてダムには砂が溜まりました。一時期は、溜まった泥を取るとという悪あがきをしましたが、莫大な経費を要しましたので続かなかったのです。
2004年になり、ようやく、貯水も発電も終了となりました。これは、造る前から分かっていたことですが、毛沢東が怖いので、仕方なく造ったダムです。そのような前例が既にあります。三峡ダムの底には、いろいろなものが堆積して、貯水能力が理論上の数値とは全然違っていると言われています。
ただし、具体的なデータですが、国家機密なので公表できないのは分かりますが、具体的にどの程度危ないのかが表にはね出てきていません。そのデータがオープンになっていれば、ダムが危ないのか、安全なのかが判断できます。しかし、隠蔽してしまうので、ダムが危ないと分かるのは、ダムが本当に危なくなった時だけなのです。
サーズにしろ、コロナにしろもう全部同じです。とにかくは本当に危なくなるまで隠蔽してしまうのが中共政権の危険なところです。

「有河患 」「無江患」

中国には昔から、「有河患」「無江患」という言葉があります。「有河患」の河は、黄河を表す言葉です。患者の患は、自然災害という意味です。内憂外患と言う時の患です。この意味は、「黄河には自然災害がある」ということです。
「無江患」の江は、長江を表しています。「長江には自然災害はない」。黄河には災害がありますが、長江には災害がないというのがこの言葉の意味です。
内憂」とは国や組織などの心配事です。
「外患」とは外国や外部からの問題で攻撃などを受ける恐れということです。
中国では昔から、二つの河をこのように言われて来ました。中国は、歴代の王朝が歴史書を編纂させていたので、自然災害があると記録が残っています。
黄河の流域は、何年かに一度、洪水が起きて、たくさんの人が死亡しています。その繰り返しをしています。黄河の流域は、自然災害が多いのです。その一方で、長江の領域には、「災害がない」と昔から言われてきたのに、なぜ今、長江の流域で洪水が起きているでしょうか。

長江流域で洪水が起きている理由

洪水の原因の一つは、ダムに関係があります。実際は、密かに放水していると言われています。溜めた水を一気に放水するから洪水になっていると中国語圏の話として、かなり多くの人が語っています。
三峡ダム6月20日の時点で、レッドゾーンを超えていました。ダムに水が流れてくるとダム自体がもたなくなるなので、実は放水しているらしいのです。その影響で水かさが増しているのです。
下流域では、豪雨です。情報を隠蔽してしまえば、「豪雨が原因だ」という話になります。常識的に考えれば、ダムを守るために密かに放水が始まっている可能性は高いようです。
ただし問題はそれだけではありません。中国は昔から、「黄河流域は自然災害が多く、長江流域では自然災害が少ない」と言われてきました。実はこれは、偶然ではなく理由があります。
印が出ているところに三峡ダムがあります。三峡ダムの上流は、山に囲まれていて、三峡降りとか言われていた場所です。長江は山の谷間を流れています。ところが、三峡ダムの下流になりますと、急に平野になります。大きな特徴として、たくさんの湖があります。
このあたりは湖北省です。武漢は、湖北省にあり、湖北省の「湖」はみずうみです。特有名なのは、洞庭湖です。。おそらく、日本の国語の教科書か歴史の教科書かにも載っている「杜甫の岳陽楼に登る」というものです。
この句は、杜甫が晩年に念願であった洞庭湖を訪れたときに詠まれたものです。 昔から、洞庭湖の水の美しさを耳にしてきましたが、願いがかなって湖を見渡せる岳陽楼に登っています。
岳陽楼は、洞庭湖に面していて、昔から、唐の時代から、景勝地なのです。岳陽は、中国では有名な地名です。有名な地名というのは、中国では、道路の名前につくことが多いようです。
北京ではありませんが、「北京楼」とか、道路に都市名をつけることがあって、この岳陽楼も、結構道路の名前についてます。上海にもね岳陽楼があります。それだけ、中国ではよく知られた地名です。この辺に湖が非常に多くて眺めが素晴らしいということで、昔からの景勝地でした。
湖がたくさんあるのは、洪水が起こらない一つの理由です。河の水位上がると水は、湖に流れ込みます。そのため河は決壊しません。昔から長江流域は、黄河流域に比べると、ずっと安全だったのです。ところが、どうして今、洪水が起こっているのでしょうか。
その一つは、ダムが原因です。
もう一つの原因は、湖を埋め立てたことです。上空から見て湖の面積を測ると、共産党政権になってから3分の1に減っているのです。つまり3分の2は埋め立てられてしまいました。

トップダウンの指示が禍を招く

現在、ダムが決壊してもいないのに、洪水被害が凄まじいのは、天災ではなくて人災なのです。せっかく自然が中国の人たちに与えた恵みを破壊してしまいました。そのせいで起きてる災害です。
それは、共産党という組織と非常に関係が深いのです。なぜかというと、共産党は、独裁政権です。一番上の人間の言うことを周りが従順に聞く体制です。毛沢東が造らせた三門峡ダムに対して、建築に反対する学者がいました。黄河は、砂や泥をたくさん含んでいるので、水をせき止めたら泥がすぐ溜まって使い物にならなくなることを助言していました。
そうしたところ、毛沢東は、「お前は右派だなっ!」と言って、敵対勢力にされて排除されてしまいました。これが、独裁者の怖いところです。独裁者であっても、万能ではありません。治水か農業とかそれぞれ専門家の意見を聞くべきです。
「パッ」と思いついて、「これやれっ!」と言った時に、他の人が、「それをやったらこんな問題があります。やめたほうがいいです」と助言したら、「お前俺に逆らうのか!」と言うことになり、仕方がなく造ったところ案の定、ダムは機能しませんでした。
黄河のダムは、たくさんのマイナスな面はありましたが、大きな災害につながらなかったので、まだいいのです。三峡ダムを造る話が出た時には、共産党の内部からも反対意見が多かったのです。特に軍の幹部が、「三峡ダムを造ると戦争になった時に標的にされるから、絶対やめた方がいい」と助言していました。反対したのは結構な大物でした。
それではなぜ造ることになったのでしょうか。天安門事件が関係しています。天安門事件が起きた時、共産党内部には、学生たちに理解を示す人達がいました。
天安門事件の後に、そのような人物が排除されたのです。その中には、三峡ダムに反対している大物が含まれていました。この人たちが排除されたために、三峡ダムに反対する大物の指導者が不在になり、勢力が弱体化したのです。そのような政治的な理由があり、三峡ダムが造られることになりました。
日本では、改革開放といって、鄧小平は、割と評価されています。鄧小平に。「このダムを造ったら大変なことになります。外国と戦争になった時に標的にされるからやめた方がいいです」と進言した人がいました。それに対して、「お前肝っ玉が小さいな」それで一蹴されてしまいました。
これななのです。三峡ダムの問題とは。軍事的な問題だけではありません。ダム自体が大丈夫なのかという話もありますが、一番上の独戦者がやると言ったら結局やることになってしまう点が大問題なのです。
その独裁者は万能ではありません。判断を間違えます。なんでもかんでも一人が決めると間違った決定がなされてしまいます。しかし、それを修正する力が働かなので今、起きている自然災害は、実は、人災であり、人災の本質は何かと言えば、共産党政権という組織の問題なのです。
他の国だったら、それぞれの専門家にいろいろ意見を聞いて討議します。共産党はこれからもやらかすでしょう。考え方で世界中の多くの人にね迷惑がかかるようなプロジェクトが推進される可能性があります。外国に対する浸透工作とかもそうです。こんなことがバレたらもう中国は、他の国から信用されなくなります。
中国という国は、歴史的に独裁者に仕切られてきました。そのため中国国内の人が、自分たちが今置かれている状況が非常におかしいということになかなか気づきにくいという問題もあります。
問題は、独裁政権が仕切っているところにあります。あれだけの大きい国を一つの政権が仕切ること自体が、時代に合っていません。三峡ダムそして、洪水が注目を浴びてますが、これは自然災害などではなくて独裁政権が招いた人災なのです。

参考文献:YouTube:DEEP MAX 三峡ダムや治水の問題についてさらに話します

URL<https://www.youtube.com/watch?v=eQ2FLhrKpFI>アクセス日:2020年6月3日


まとめ

黄河にも山門ダムがあったがソロや砂が非常に多く堆積し使い物にならなかった。専門家の意見を独裁者は聞かなかったのが原因。

黄河は、災害が多い河、長江は災害のない河だった。多くの湖が水を引き込んでいたので天の恵みを与えていた。

専門家や軍部の意見を全く無視して三峡ダムを建設したことと湖を埋め立てたことにより人災的な洪水を招いてしまっている。


Amazonの紹介欄

マンガで読む 嘘つき中国共産党 Kindle版

独裁の中国現代史 毛沢東から習近平まで (文春新書) Kindle版

三峡ダム流域の洪水は人災だった
最新情報をチェックしよう!
>聖典をかける少女

聖典をかける少女

地球は乗っ取られている。それも、私たちが、神だと信じている存在によって。「聖典をかける少女」によりますと、創世記がどのように、誰によって書かれたか説明されています。「プレアデス+かく語りき」がモチーフになっているようですが、地球は、30万年前に聖書に登場する創造神たちによって乗っ取られていることが理解できます。

CTR IMG