この記事の概要
地震の地殻変動に伴う異臭は地質関係者では常識とされています。神奈川県の三浦半島で発生した謎の異臭が確認されています。大震前の揺れによる岩石の崩壊は、ニオイとともに電磁波を発生します。異臭の発生エリアで電磁波の値が高くなったり、電波時計が狂うなどの現象が起きていれば地殻変動によるものである可能性が高く電磁波の変化を検証すべきです。
首都圏直下地震
最近、首都直下地震が起こるのではいかと、兎角話題になっています。災害リスクマネジメントを研究している大学教授によりますと、三浦半島の謎の異臭は、首都直下地震の前兆であるとのことです。
地震が発生する時には、前兆として様々なことが起こります。プレートの位置を見てみると、関東周辺では、警戒感が増しています。特にここ最近、関東周辺の地震は至る所で頻発しています。
6月7日(日曜日)日刊ゲンダイでは、その異臭について報じていました。4日夜、午後8時から約3時間、神奈川県の三浦半島で発生した謎の異臭が確認されています。ゴムが燃えたようなニオイ、化学薬品のようなニオイ、ニンニクのようなニオイなど、200件を超える通報が消防に寄せられたとのことです。
通報の履歴から異臭は、三浦半島南部から約20キロほど北上したとみられているとのことです。横須賀市消防局司令官によりますと、警察消防、東京ガスと海上保安庁も加わって原因を調査しました。陸上で火災やガス漏れは確認できず、海上でも船舶の事故はなかったということで原因不明と結論付けたようです。
この異臭は、巨大地震の前兆の可能性があると立命館大学環太平洋文明命研究センター教授の高橋学氏災害リスクマネジメントは、解説しています。
地殻変動でニオイ発生は常識
「地震や地滑りなど地殻変動に伴うニオイは、地質関係者では常識」とのことです。微妙なニオイの変化は地殻の変化を察知するのに重要です。大きな地震は本震の前に、小さな揺れが頻発します。この揺れで岩石が崩壊し焦げたようなニオイが発生するそうです。
1995年の阪神淡路大震災でも1か月前から断続的にニオイが確認されています。三浦半島は活断層が非常に多いエリアです。活断層が動いたことから、岩石の崩壊が重なって、まとまった異臭波がつくられたのではないでしょうか。その異臭波が、南からの風に乗って北上した可能性があります。
ゴムの焼けたようなニオイというのが、この焦げたようなニオイのようにも思えます。三浦半島の目の前には、相模トラフがあります。もし相模トラフが大きく揺れたら、首都圏直撃になります。相模トラフは四つのプレートが重なり合うエリアにあります。そこは、非常に厄介な場所です。過去にも、震源地1703年の元禄関東地震や1923年の関東大震災は、相模トラフが震源とされています。
首都圏は昔から地震の巣
下記の図を見て分かるとおり、首都圏は、昔から地震だらけなのです。この期間の間隔から見ただけでも、関東には必ず大きな地震が起こると言うことは、決定的です。
画像出典:探究三昧より
さらに高橋学氏は、次のように解説しています。「大震前の揺れによる岩石の崩壊は、ニオイとともに電磁波を発生します。もし今回の異臭の発生エリアで電磁波の値が高くなったり、電波時計が狂うなどの現象が起きていれば異臭が地殻変動によるものである可能性が高くなります。なので、電磁波の変化を検証すべきです」とのことです。
NHKは、過去に、地震ニュースにおいて、電気的ノイズの影響を疑う記事を出していたようです。ところが、どうしたことか、記事は削除されているようです。
原因不明に思われる異臭が発生した時には、電磁波の影響が出ているのかもしれないので、電波時計をよく確認した方が良いかもしれません。電磁波によって、電波の遅延が起こったりするようであれば、低周波の音が伝わったり異常な気候変動がでたりするようです。
関東周辺だけではなく、引き続き南海トラフの地震には、備えをして置く時なのかもしれません。
参考文献:ユーチューブ:藤川ハル 2nd 災害リスクマネジメント 大学教授が語る!三浦半島の“謎の異臭”は首都直下地震の前兆?
URL<https://www.youtube.com/watch?v=9MBSwBW3nLU&t=193s>アクセス日:2020年6月25日
まとめ
地震や地滑りなど地殻変動に伴うニオイは、地質関係者では常識。
三浦半島の目の前には、相模トラフがあり、もし相模トラフが大きく揺れたら、首都圏直撃になる。
相模トラフは四つのプレートが重なり合うエリアで非常に厄介な場所。過去に震源地1703年の元禄関東地震や1923年の関東大震災は、相模トラフが震源とされている。