グノーシス主義の月の時代到来

グノーシス主義の月の時代到来

この記事の概要

グノーシス主義の月の時代が到来します。フリーメメイソンとイルミナティの根本にある思想には、グノーシス主義があります。フリーメイソンのメンバーが関与したアメリカ紙幣の1ドル札に、アメリカとは関係のないピラミッドが描かれているのは不思議です。グノーシス主義のルーツにエジプトのイシス信仰があったことを考えれば理解できます。


テンプル騎士団

1119年、フランスで創設されたテンプル騎士団は、フランスの貴族 ユーグ・ド・パイヤンを中心に、キリスト教のローマ・カトリック教会における組織として、一番の資産を築き上げました。

当時のヨーロッパにおいて、世界初の銀行システムを構築し、同時に共通紙幣を発明したのです。

英語から翻訳Hugues de PayensまたはPaynsは、テンプル騎士団の共同創設者であり、最初のグランドマスターでした。クレアヴォーのバーナードと協力して、彼は注文の行動規範であるラテンルールを作成しました。 

『フリー百科事典 ウィキペディア:英語から翻訳』最終更新 2020年4月10日21:47(日本時間)現在での最新版を取得。

テンプル騎士団によって、近現代における金融資本主義の基盤である紙幣が、この世界にもたらされたのです。

しかしながら、1307年フランスの王フィリップ4世によって突然、テンプル騎士団の主要メンバーは、逮捕されました。そして、最後の総長であるジャックド・モレーは、磔刑に処されてしまったのです。

『フィリップ4世は、フランス王、およびナバラ王として』:フェリペ1世。整った顔立ちのため「端麗王」と称される。 官僚制度の強化に努め、やがて絶対王政へとつながる中央集権化の第一歩を踏み出した。対外的には、毛織物業で栄え経済的に豊かであったフランドル地方の支配を目指し、フランドル諸都市の市民と激しく争った。 

ジャック・ド・モレー は、第23代目テンプル騎士団総長にして、最後の総長であった人物。テンプル騎士団初代総長ユーグ・ド・パイアンと同等に著名。

『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』最終更新 2020年5月29日 (金) 00:43日本時間)現在での最新版を取得。

1312年に、テンプル騎士団は、正式に解体されることになりました。

フィリップ4世は、テンプル騎士団に、多額の借金をしていました。テンプル騎士団が持っている多くの資産を奪い取ることが、フィリップ4世の企みだったのです。

ところが、テンプル騎士団に罰を与えるには、大義名分が必要です。その大義名分とは、テンプル騎士団による異端信仰を取り上げることにしました。テンプル騎士団は、キリスト教の世界では、異端信仰であり、または思想をもっていたのです。


グノーシス主義

テンプル騎士団が信仰していたものとはグノーシス主義でした。

『グノーシス主義またはグノーシスは』:1世紀に生まれ、3世紀から4世紀にかけて地中海世界で勢力を持った宗教・思想である。物質と霊の二元論に特徴がある。英語の発音は「ノーシス」である。普通名詞としてのグノーシスは、古代ギリシア語で「認識・知識」を意味する。 

『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』最終更新 最終更新 2020年6月8日 (月) 12:28(日本時間)現在での最新版を取得。

この思想は物質と霊の二元論が特徴です。物質世界が悪と見なされ、霊の世界が善であるという考え方を根本にもちます。

そのため、グノーシス主義の世界観では、物質世界を創り出した宇宙自体が悪なのです。そこから生まれた肉体も当然悪だと解釈されます。その悪に満ちた現実世界は、悲劇が絶えないという結論に至ります。

グノーシスの目指すゴールは、悪である肉体から離れ、霊的な善なる至高神に人類を変えるというところにあります。

この考えは、初期のキリスト教徒の一部の人達も取り入れていました。滅びる肉体ではなく、霊的に高まることは、神秘主義的な思想に共通するものです。

一般的には、グノーシス主義を取り入れたキリスト教を、キリスト教グノーシス派と読んでいます。このグノーシス派は、知恵の象徴であるヘビを信仰のシンボルとしています。

WHOや救急車にも蛇のマークは使用されています。(ギリシア神話に登場する名医アスクレピオス(アスクレーピオス)の持っていた蛇(クスシヘビ)の巻きついた杖。医療・医術の象徴として世界的に広く用いられているシンボルマークである。)


グノーシスが地母神信仰

本来のキリスト教徒とグノーシス派は、様々なところで違いが見られます。大きな違いは、グノーシスが、地母神信仰を持っているというところです。

『地母神』:母なる神は一般的な多産、肥沃、豊穣をもたらす神で、大地の豊かなる体現である。「大地の母」として描かれる。 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』最終更新 最終更新 2020年6月8日 (月) 05:21 (日本時間)現在での最新版を取得。

当時のキリスト教は、ユダヤ教の伝統を引き継いでいるため、男権主義的な性格を持っていました。そのため父と子と聖霊という三位一体でもわかるように、そこに女性はいません。

しかしながら、この思想には、イエスの母である聖母マリアやイエスの復活を最初に見たマグダラのマリヤも信仰の対象としています。

グノーシスを取り入れていたのではないかと言われるイエズス会の創立者の一人、イグナチオが描いた絵画には、イエスではなく太陽神を産んだ母、女神に光輪が描かれているのです。

こういった違いからカトリックでは、このグノーシスを異端とするようになります。カトリックが公では認めなかった2人のマリア信仰をグノーシス派では、信仰することになったのでしょうか。


ソフィア信仰

グノーシス主義では、ある女神を信仰していたことが原因の一つだと考えられます。その女神とは、ソフィアです。ソフィアとは、知恵を意味し、グノーシス主義では、Aeon (アイオーン)と呼ばれています。厳密に言えば、ソフィア= Aeon (アイオーン)ではなく、Aeon (アイオーン) から様々な神が生まれるのです。

最後に生まれたのは、知恵の女神ソフィアでした。ちなみにAeon (アイオーン)は、ミトラ教の太陽神ミトラの前の王であり、時間の神として崇拝され女性を象徴として持っています。

このことから同じく時間の神であり、土星を象徴に持つギリシャ神話のクロスと同一視されています。土星を表すシンボルの一つに蛇があります。ここで、グノーシスと蛇そして土星がつながります。


イシス、ソフィア、リリスはすべて地母神、知恵

エジプトの女神イシスが残した言葉があります。「私は神々のうち最も麗しい土星の長女」と。これは、ソフィアもイシスと同一視される女神だということかもしれません。イシスの壁画には、知恵の象徴フクロウが描かれています。知恵とイシスには、深い関係があります。

ソフィアには、興味深い伝説があります。ソフィアが、ハトに化身して聖母マリアを受胎させたのです。

聖母マリアが、イエスを身ごもったことを告げられる受胎告知は、聖書の中で大変有名です。クリスマソの物語には、必ず登場します。神の意思を伝える役割を聖霊が担っています。聖霊は、霊の御方なので、目に見えません。象徴として白い鳩に描かれることがあります。この鳩こそが、ソフィアであると言われています。

鳩を象徴として持つのが、ギリシア神話のアフロディーテです。この女神は、メソポタミア神話の守護神イナンナやバビロニア神話のイシュタルと同一視されています。さらにこの女神たちは、イシスとも、同一視されているのです。

これらの理由で、ソフィアとイシスも同一視される女神だと考えられるのです。レオナルドダヴィンチの受胎告知においては、鳩の代わりに大天使ガブリエルと百合の花が描かれています。

百合の花は、豊穣を表す地母神の象徴です。百合は、英語でリリーです。この名前の由来となったのが、アダムの最初の妻と言われているリリスです。

イシス、ソフィア、リリスはすべて地母神、知恵という鍵の言葉で繋がった女神だとも言えます。また、聖母マリアとイエスの関係性はエジプト神話のイシスとその息子である太陽神ホルスをルーツにしたとも言われています。

この理由で、マリアと幼いイエスの母子像は、イシスとホルスの母子像と大変似ているのです。イシスとホルスの関係性は、古代バビロニアまで遡ることができます。セミラミスとその息子タンムスとの関係です。


セミラミスは、バビロニアの建国者ともいわれています。また、イシュタルとも同一視される女王です。

『セミラミスSemiramis、アラム語: Shamiramシャミーラム)』、紀元前800年頃[1]のアッシリアの伝説上の女王。モデルは紀元前9世紀アッシリアの王シャムシ・アダド5世の王妃でその子アダド・ニラリ3世の摂政を務めたサンムラマートで、ギリシャに渡ってセミラミスとなった。

イシュタルは、シュメール神話に登場する豊穣神イナンナの系譜と地母神の血を引く、メソポタミア神話において広く尊崇された愛と美の女神。戦・豊穣・金星・王権など多くの神性を司る。 

『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』最終更新 最終更新 2020年6月28日 (日) 06:08(日本時間)現在での最新版を取得。

彼女には、もともと一人の息子がいました。それがニムロドです。ニムロドとは、創世記にも登場する最初の権力者であり、バベルの塔を建設したことから反キリスト教の象徴とされる人物です。そしてその息子であるニムロドとの間にできた子供がタンムズです。

タンムズが生まれたときには、すでにニムロドはこの世を去っていました。セミラミスは、タンムズをニムロドの生まれ変わりだとして紹介して回ります。

その後ニムロドは、太陽神として、カナン神話のバールと同一視されるようになりました。バールの配偶神とされていたり、イシュタルはセミラミスと同一視され彼らの息子であるタンムズは、ニムロドの生まれ変わりであることから、太陽の息子として信仰されるようになったのです。

これらのことから、ニムロド、セミラミス、タンムズの三柱が、バビロン信仰の中心となっていったのです。

このバビロン信仰は、エジプトに移ります。オシリス、イシリス、ホルス神話へと受け継がれ、その中のイシス信仰は、グノーシス主義と吸収されていきました。

キリスト教の異端とされるグノーシスの基盤となる地母神の信仰は、キリスト教にとっての異端であるニムロドを中心としたバビロン信仰がルーツになっていたことになります。セミラミスとはアッシリア語で鳩という意味があります。グノーシスの受ける女神ソフィアとも繋がってきます。


Dの意思が引き継がれている

地母神信仰は、イシスやリリス、ソフィアが知恵と繋がるのでこれらが、鍵の言葉になります。グノーシス派の知恵の象徴であるヘビーへと繋がります。

セミラミスとタンムスをさらに遡っていくと、乳児を抱く蛇の頭を持つ女性像まで辿り着きます。地母神信仰は、キリスト教にとって異端でした。イブに、善悪を知る知恵の木の実を与えたヘビは、キリスト教においてはサタンの象徴です。

そのためこれらの思想を基盤とするグノーシス主義を信仰していたテンプル騎士団時代も異端とされ、フィリップ4世が、彼らを壊滅させる大義名分になったというわけなんです。

テンプル騎士団は、1312年に正式に解体されました。その後、グノーシス主義はどこに行ってしまたったのでしょうか。当時ポルトガルにいたテンプル騎士団たちは、この処罰を回避して1317年に、名前をキリスト騎士団へ改名し存続し続けたのです。

このキリスト騎士団のメンバーには、後の大航海時代において主役となるバスコダガマやマゼランなどがいました。テンプル騎士団から脈々と受け継がれるDの意志が名前に刻まれています。

大航海時代で最も有名なクリストファー・コロンブスは、このキリスト騎士団のメンバーと明記された文献は残っていません。しかしながら、彼の妻はキリスト騎士団の団長の娘だったのです。

テンプル騎士団のDの意思は、脈々とは残り続けました。この意思を受け継ぐ者たちで組織されたのが、フリーメーソンです。。

一説では、フリーメーソンやイルミナティは、バフォメットを信仰していると言われています。(バフォメットは、キリスト教の悪魔の一人で、黒ミサを司る、山羊の頭を持った悪魔。)

バフォメットという言葉をヘブライ文字の変え字式暗号で書き換えるとソフィアとなるらしいのです。バフォメットとは、ソフィアのことです。

ここでフリーメイソンとグノーシス主義がつながります。実際にバフォメットには、ヘビをかたどった知恵の象徴カドケウスが描かれています。テンプル騎士団の逮捕時には拠点からこのバフォメット像が発見されたと伝えられているのです。

フリーメメイソンとイルミナティの根本にある思想には、グノーシス主義があります。フリーメイソンのメンバーが関与したとされるアメリカ紙幣の1ドル札に、アメリカとは関係のないピラミッドが描かれているのは不思議ではありませんか。グノーシス主義のルーツの一つにエジプトのイシス信仰があったことを見てみれば理解できます。

プロビデンスの目とは、ホルスの左目が由来でした。これからの時代は月の時代です。令和の元になった歌にも月が出てきます。

「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す」

この時代は、月が象徴的に描かれたバフォメットという知恵の女神ソフィアを中心とする地母神信仰の時代を暗示しているのかも知れません。すなわち蛇の時代です。


参考文献:YouTube、大人の学校、世界を裏で動かす異端の信仰【フリーメイソンとDの意思】

URL<https://www.youtube.com/watch?v=3pAimy9_bB4&t=164s>アクセス日:2020年6月3日


まとめ

テンプル騎士団はユーグ・ド・パイヤンを中心にキリスト教のローマ・カトリック教会における組織として一番の資産を築き上げた。

グノーシスは、古代ギリシア語で「認識・知識」を意味する。 

地母神、母なる神は一般的な多産、肥沃、豊穣をもたらす神で、大地の豊かなる体現である。

イシス、ソフィア、リリスはすべて地母神、知恵という鍵の言葉で繋がった女神。

グノーシス派の知恵の象徴であるヘビーへと繋がる。

月が象徴的に描かれたバフォメットという知恵の女神ソフィアを中心とする地母神信仰の時代を暗示し、蛇の時代が到来する。


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