この記事の概要
東京が封鎖になったらニューヨークのようになることが予想されます。クラスターを甘く見ていたニューヨーク市長は、レストランやジムへ行くことを奨励していたのです。結果的にオーバーシューティング状態です。会社の倒産、家賃が払えない人々が増えています。
もし東京が封鎖(ロックダウン)になったら
ロックダウンとは、公共施設などで、外部からの闖入者に対して内部の人間の安全確保のため建物を封鎖すること。また、人々の勾留、屋外活動を全面的に禁止して監禁することを意味する。また、緊急事態において人の移動や情報を制限すること
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』最終更新 2020年7月13日 (月) 16:16(日本時間)現在での最新版を取得。
3月24日で東京オリンピックの延期は、ほぼ、はっきりして来ました。ちょうどそれにタイミングを合わせたように、東京都知事から東京を封鎖する可能性についての言及がありました。
東京が封鎖されるということは、東京だけではなく全国に住んでいる人たちにとって、考え付かないことです。
東京がもし封鎖になった場合、参考となるデータとしてニューヨークの現状があります。
甘く見ていた
ニューヨークがここ数実の間に大変なことになっています。ニューヨークには、今行けません。伝え聞いている映像を見ると信じられません。あのニューヨークがほぼゴーストタウン化しています。
ニューヨークの市長が、新型コロナウイルスの問題に対して、少し前には、ニューヨーク市は学校閉鎖をしない考えでした。ニューヨークには数多くのレストランがあります。
「みなさん、レストランへ言ってください、レストランをもっと使いましょう、ウイルスを恐るべきじゃない。それからジムにも行きましょう」と言って、ニューヨーク市長が自らがジムに行っている姿を見せたりしていました。
ところが、そのニューヨークが新型コロナウイルスの震源地になってしまいました。
感染者の数では、ニューヨーク州全体で2万人です。感染者の数では全世界の6%になります。
世界の6%です。この原因の一つは、ニューヨーク州の検査率が高いことが考えられます。検査率が今世界一です。中国よりも、イタリアでも高いのです。
感染者として認定される数が増えるのは当然といえば当然なのかもしれません。なんといっても世界の6%の感染者をニューヨーク州だけで締めているのです。
感染者数がニューヨークだけで2万人とは、アメリカ全体の感染者の65%です。そしてニューヨーク市だけで35%です。まさに震源地となってしまったのです。
ニューヨーク市が震源地になった
2万人のうちの3分の2がニューヨーク市です。ニューヨーク州は不思議な州で、ニューヨーク市だけが圧倒的な大都市なのです。
それ以外はのどかな田舎町です。ほとんどが地方都市の集まりなのです。田舎の自然があり、牧歌的です。
名前だけニューヨーク州という名前になっていて、ニューヨーク市だけが、特にマンハッタンだけが、あの摩天楼のようなビルの塊でできているのです。非常に特殊な州です。
ニューヨーク市が残念ながら、感染者の世界の中心になってしまっています。
その象徴に、ニューヨークの老舗で有名なストランド書店があります。世界大恐慌の時にもあった書店です。数々の恐慌や金融危機などを乗り越えて生き残ってきた書店なのです。
その書店が今回、「従業員の大半を解雇する」ということを発表しました。というのは、「もうお客さんがほぼゼロなので、人が来ないので売上が立たない」ということです。
客足がいつになったら戻るのか、全く見通しが立たないからなのです。
3月22日から、つい2日前からニューヨーク市は従業員の自宅勤務を義務化しました。不要不急の集会を禁止とすることになりました。
ニューヨークは、イベントの街です。ブロードウェーミュージカルからコンサート、教会の礼拝など一切禁止になりました。
それだけではありません。他者とは一定の距離を置くようにとの要請があります。ソーシャル ディスタンスィング(社会的距離:人と人との物理的な距離を保って、濃厚接触を避けようという試み)です。
例えば、市民同士が公園に集まって、のどかな会合を、行ってはいけないということです。
機動力のある州兵が動員
このニューヨーク州と同じように人口の多い大都市を持つカリフォルニア州、西海岸にあるシアトルの街を持つワシントン州があります。
このニューヨーク州、カルフォルニア州、ワシントン州、3つの州に州兵を動員するということを、トランプ政権は決めました。
なぜこのウイルス感染の状況で州兵の兵隊が行くのでしょうか。軍隊とは特殊な能力を持っています。特に医療能力です。どんな場所でも、どんな大変な場所でも、負傷した兵隊に、治療を与えることができる医療機能を持っています。
それも機動能力を併せ持つ州兵をこの3つの州に動員を決めました。
長期化で家賃が払えない
これが一体いつまで続くのかということですが、ニューヨーク州の州知事の予測ではおそらく、これから4ヶ月から長くて9カ月と言われています。
そうなった場合ニューヨーク州の人たちの約40%から最大80%が感染することになるだろという予想を立てています。
現在、実際に街に人は出てはいけません。人がたむしてもいけません。一切のビジネス、仕事は自宅勤務のです。この状態で実際に、解雇だったり、給料未払いという形になります。
そのような中でニューヨーク市民の約40%が、翌月の家賃が払えない状態になっています。
これが世界一の大都市ニューヨークの現状です。感染者が2万人で亡くなった方が150人くらいです。
現時点での東京の感染者が現在のニューヨークの死者の150人とほぼ同じぐらいです。
オーバー シューティング
小池知事の話では、これから2、3週間で、オーバー シューティング(爆発的感染者)が増えることが予想されるということです。
オーバーシューティングになったら、東京封鎖になります。それがどれくらいかというと、500人増えたら可能性が出ます。今の東京にとっては大変な数です。
しかし、今のニューヨークは感染者が2万人です。ニューヨーク市だけで1万2000人もいます。
大都市で、もし本当に、オーバーシューティングという爆発的な感染が増えたら、都市を閉鎖しなければなりません。
東京がそうなったら、ニューヨーク市と同じことが考えられるのです。
参考文献:YouTube:東京封鎖よりニューヨークのケタ違いの実態【及川幸久−BREAKING−】
URL<https://www.youtube.com/watch?v=I27GCIlt3QM>アクセス日:2020年3月26日
まとめ
ニューヨーク市長はウイルスを甘く見ていた
結果、ニューヨークはオーバーシューティング
ニューヨークがウイルスの震源地になった