三峡ダムが無差別的に放水している

三峡ダムが無差別的に放水している

  • 2020年7月5日
  • 2020年7月19日
  • 社会

この記事の概要

三峡ダムが無差別的に放水している状態です。そのため、下流域の街は、もう洪水が起きています。三峡ダムのすぐ下の街、宣昌市は400万人の人口です。ここはもう全て道路が冠水してます。それでも、水をどんどん流さざるを得ない状況です。


洪水危機

昔から三峡ダムの危機性が言われていますが、いよいよ本当に危なくなってきているということです。実はもう三峡ダムは、ダムとしての機能を果たしていないようなのです。三峡ダムから下流の地域の洪水を防ぐのは、ダムの大切な役割です。
しかし、現状は、これ以上水を溜める三峡ダム自身が危なくなり、どんどん水を無差別的に放水してる状態です。そのため、下流域の街は、もう洪水が起きています。三峡ダムのすぐ下の街、宣昌市は400万人の人口です。ここはもう全て道路が冠水してます。それでも、水をどんどん流さざるを得ない状況です。
現在は、145メートルの水位です。三峡ダムは、175メートルまで最大限、水を溜めることができます。しかしながら、そこまで溜めてしまうとダムが非常に危なくなります。ダムが歪んいることが確かめられています。
ダムで溜めている水が、今以上に溜めておくと重慶市がさらに洪水になってしまいます。重慶の一部では、「ビルの4階より下の人は、全て避難しなさい!」という命令が政府から出たぐらいです。「4階以下の人は、避難しろ」と言われてるくらいの洪水です。
もし三峡ダムが丈夫でも、これ以上水をダムに溜めたら上流の重慶が冠水して洪水になります。だから上流も洪水、下流も洪水になっています。
最悪の場合、もし三峡ダムが崩壊したならば、上海が海上になります。上の海と書いて、文字通り上海が海の上になってしまう恐れがあります。上海の手前には南京のような大きな街が多くあります。住民は4億人住んでいるとも言われています。その辺りが全部水に浸かってしまうのです。

経済制裁

国民経済全体の40%以上が、長江流域だと言われています。これは非常にピンチです。国際経済的には、ますます孤立化して制裁が強まっています。
中国の「香港国家安全維持法」が成立し、香港政府は、中国への返還から23年となるのを前に、6月30日夜、施行しました。この対抗措置として、香港の自由を守るために、アメリカ上院は、「香港自治法案」が可決したのです。
中国共産党、中国政府、香港政府の人間に関して、個人的な制裁をかけるようなのです。ここまではよくある話ですが、同時に個人や団体組織が持っている銀行口座に制裁をかけるとのことです。資産凍結に近い形です。政府高官が例えば、口座を持っているとすれば、その銀行とアメリカは取引をさせなくします。今後、下院も可決し、大統領が署名すれば完全に、香港の国際金融都市としての機能は停止します。

バッタとイナゴ・食糧・失業・経済危機

洪水だけでも食糧不足にります。追い討ちのように砂漠飛びバッタやイナゴの被害が広まろうとしています。砂漠飛びバッタは、南や西の方から来ています。それとは関係なしに、中国では、元来のイナゴが大量発生しています。旧満州地域に、中国の東北地方で発生し、 かなり被害が広まっているようです。
おそらく推定失業率は、25%と言われています。これは、数字を把握していますが、推計です。アメリカの経済制裁でやられて、そこに武漢から広がったコロナウイルス問題です。さらに、香港問題、そして経済が孤立化していくということです。
この間に李克強と習近平の間で論争がありました。それは、「露天商・屋台論争」と言われています。経済がどうしようもない状況です。国家として全ての人を助ける事もできません。
解決策として、李克強が次のように言いました。「それぞれの個人に規制緩和して自由に商売をさせて、小さな商売として屋台・露天商でもどんどん開かせてやれば、失業率は下がるから、どんどん奨励しましょう」と。
その発言に対して、習近平が、直接ではありませんが、反発しました。「露天商・屋台はダメだ」と。
世界中の温かいところでは、例えば日本では、九州・福岡・博多では、屋台が盛んです。シンガポールにもたくさんあります。「商売を自由にさせて、自分でなんとか食べていけるように工夫するように」と李克強が言っています。これは、公に共産党がもう助けられないということです。
これは、経済というよりも、実は美観の問題でした。習近平は、非常に超近代的な都市が大好きです。屋台があるような街が嫌いなのです。屋台・露天商はとんでもないと思っています。そのようなものがないのが、近代的で良い街だという価値観があります。
庶民には、自由に空気が吸えるような経済の緩和をやらせないということであり、本当に複数の危機に追い詰められています。香港問題、台湾問題でも後に引くということを知りません。猪武者のようにひたすら力で前倒し、どんどん前進するブルドーザーのタイプです。
習近平こそ、本当にピンチです。トランプ大統領がピンチに追い込まれていると言われていますが、それ以上に重大危機に陥っているのが、習近平首席と中国共産党の独裁体制です。

個人資産の凍結

香港が返還される頃には、中国の経済の10何パーセントを占めていましたが、現在は3%に減っています。香港の経済がダメになっても、中国は、痛くも痒くもないということです。中国が経済で急成長しので、香港の占める比率は小さくなったのです。中国に、お金を投資する場合、香港経由が6割から7割ぐらいあります。そこの金融機関を通すわけです。
それからもう一つ、裏経済の話ですが、中国共産党の幹部が賄賂をとって大儲けします。彼らの資産を海外に逃すときに、香港経由で持ち出せば世界中どこにでも持ち出せます。これが、できなくなります。アメリカの制裁で一番効くのは、個人に対する経済制裁です。この香港の自由を抑圧した中国共産党や政府幹部のアメリカに資産があれば、それを没収してしまうことです。
凍結される事は、使えなくなってしまうのですから、なくなってしまったのと一緒です。将来、アメリカへ逃げて悠々自適で暮らそうと思っても凍結されてしまうとそれができなくなってしまいます。
自分の愛人をアメリカに送って、子供を生ませて、アメリカの市民権を取って、 それでもってその女性に資産の管理をさせます。いざとなったら、「俺は逃げるぞ」ということをやっていました。
しかし、中国の政府高官は、もうそれができなくなるのです。これはもう無一文と言っていいくらいです。そのため、中国共産党の中で、「習近平はやばい。俺の老後はどうなるんだ」と思ってる人々がたくさんいるのです。

権力が揺らぎ始めた

彼の権力が揺らぎ始めています。最近、有名になったのは中国共産党の幹部ではありませんが、有名なサッカー選手郝海東がいます。この方は、50歳で引退しています。中国人にとっては、日本の長嶋茂雄のような有名人らしいのです。彼は、国民的大スポーツヒーローで大きな街には、彼の記念館がどこに行ってもあるとのことです。
その彼が、今はもうスペインに亡命しています。中国共産党推薦のスポーツヒーローでしたが、「中国共産党に将来はない。中国共産党は人類の敵だ」とまで言い切ってしまっています。
他にも多くの権力中枢にいたような人が、反論しています。鄧小平の息子も彼の名前で習近平を批判する文書を出しています。

党内部の権力闘争が怖い

習近平は香港について、民主化運動の発端は、移送法でした。それを「やめろ」とデモ隊が出た時点で、謝ってしまえば全て丸く収まったのです。
それは、独裁者ができないことなのです。独裁者は、一歩引いたらもう負け、自分の権力が崩れてしまうと思ってるので、とにかくしゃにむに前に進むしかありません。だからあれは、非常に大きな誤算だと思います。
民主化運動は、習近平にとって頭が痛い問題です。もし香港をそのまま放置したら、それこそトロイの木馬です。民主化運動が、中国全土に広がってしまいます。
ところが、実は、民主化運動は、習近平にとっては、それほど怖いものではありません。彼が本当に嫌がっているのは、江沢民一派です。香港が江沢民一派の牙城なのです。
江沢民派の財界人がいたので、そのような派閥の人々を捕まえて、本国に移送するというのが元来の眼目でした。民主化運動は、そんなに怖がっていません。それではなく、国は、大衆運動で政権が崩れることはありませんが中国共産党内部の権力闘争が怖いのです。
権力者が地位を割ることが、非常に怖いのです。そのために香港を制圧しようと、彼は必死になっているのだと思います。

参考文献:ユーチューブ:【藤井厳喜】いよいよ三峡ダムが…。今、中国で権力を揺るがすほどの複数の危機が迫っています!
URL<https://www.youtube.com/watch?v=3RhkGOjaOd4>アクセス日2020年7月5日

まとめ

三峡ダム自身が危なくなり、どんどん水を無差別的に放水してる状態。

洪水だけでも食糧不足にります。追い討ちのように砂漠飛びバッタやイナゴの被害が広まろうとしている。

有名なサッカー選手郝海東、中国人にとって長嶋茂雄のような存在がスペインに亡命している。

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