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ユダヤ人の定義が「母親がユダヤ人であること」

この記事の概要

ユダヤ人の定義が「母親がユダヤ人であること」に変わりました。しかしながら、これではYAP遺伝子が伝わりません。日本で言うならば、女系天皇を認めるようなものです。DNA的にアシュケナージもスファラディも正当なイスラエルの民として認めるには、疑問が残ります。


ユダヤ人には二つの大きなグループがあるとされています。一つはアシュケナージ・ユダヤ人です。もう一つはスファラディ・ユダヤ人です。
アシュケナージ・ユダヤ人の多くは、ロシア、ドイツ、ポーランドなどの北ヨーロッパや東ヨーロッパに移り住んだユダヤ人です。
スファラディ・ユダヤ人は、1492年まではスペインにいたユダヤ人で、そこで迫害を受けたため、北アフリカやオランダ、フランス南部、ブルガリア方面等に移り住んだ人々とされています。スファラディ・ユダヤ人は、南ヨーロッパに住んでいたユダヤ人です。
現在ユダヤ人と称する人々は、全世界に1,300万人ほどが住んでいます。そのうち約90%はアシュケナージ・ユダヤ人です。残りの10%がスファラディ・ユダヤ人です。
またイスラエル共和国に今住んでいるユダヤ人は、約半分はアシュケナージ・ユダヤ人、残る半分がスファラディ・ユダヤ人です。
ブログや動画解説の話には、かなりたくさんのアシュケナージ・ユダヤ人は偽ユダヤ人で、スファラディ・ユダヤ人が本当のユダヤ人だと流布されています。このことが、実は、間違った説だというのです。そのために多くのユダヤ人は当惑しているようです。

アシュケナージユダヤ人と偽ユダヤ人説

アシュケナージ・ユダヤ人の先祖は、カザール人(ハザール人)にたどり着きます。カザール人は、白人系のヤペテの子孫です。8世紀頃にユダヤ教に集団改宗した人々です。そして自分たちをユダヤ人と称するようになりました。そのため、今日のユダヤ人の大半を占めるアシュケナージ・ユダヤ人とは血縁的に何の関係もない、ただの名前だけのユダヤ人なのです。
黒海とカスピ海の間にあったカザール国の人々をカザール人と呼ばれています。その多くは、ユダヤ人の血統とは関係のない人々でした。彼らは、7世紀頃から10世紀にかけて、この地域に一大帝国を築き上げていました。しかしながら、その国内には、少ない人数でしたがユダ人もいました。
カザール国周辺の国々において、8世紀頃に、ユダヤ人に対する迫害があったため、迫害を受けた国々からユダヤ人が難民となってしまいカザール国内に避難してきたのです。
740年頃、この迫害によって、カザールの王は政治的決断に迫られました。それは、カザール国が、自ら、国歌をあげて、ユダヤ教に改宗しました。集団でユダヤ教に改宗したのです。
ユダヤ教では、ユダヤ教に改宗した人はユダヤ人と認められます。接木の要素です。そこで、ユダヤ教に改宗した彼らは、血統的にはユダヤ人ではありませんでしたが、ユダヤ人として認めてもらえるようになったのです。
ところが、このガザール帝国は10世紀に滅亡してしまいました。この時、ザール国のユダヤ教徒たちの多くは殺害されてしまったのです。そのため、アシュケナージ・ユダヤ人の中にカザール人の子孫が多少入っているとしてもそれはごくわずかでした。
アシュケナージ・ユダヤ人とカザール人のつながりは、ほんの僅かしかありません。アシュケナージ・ユダヤ人とスファラディ・ユダヤ人は、お互いに、西暦70年のエルサレム滅亡後に世界に離散したユダヤ人たちの子孫なのです。
長い年月の間、彼らは、住むところが違っていたために若干の違いがあるだけでした。お互いのユダヤ人は、多少の違いがあっても大元の遺伝子はほぼ共通しています。そのことは、今日の遺伝子研究で明らかになっています。

遺伝子を調べた結果

アシュケナージ・ユダヤ人とスファラディ・ユダヤ人の遺伝子を調べた結果、DNAの88%が互いに共通していることが分かりました。すなわち、お互いのユダヤ人グループの間には、根本的なDNA上の違いはありませんでした。
アシュケナージ・ユダヤ人とスファラディ・ユダヤ人とも明確にユダヤ人としての特徴が同じように認められました。多少の混血はあっても両ユダヤ人ともに、アブラハムイサクヤコブの子孫であると結論付けられています。その結果は、ネイチャー誌にも報告されているほどです。
ニューズウィーク誌においても、アシュケナージ・ユダヤ人、スファラディーユダヤ人、イタリア・ユダヤ人などのDNAをチェックした結果が公表され、次のように述べられています。
DNAはアシュケナージ・ユダヤ人とは、カザール人であることを否定しているのです。その根拠となるのが、調査を行った遺伝学者ニューヨーク大学のランゴン医科大学院のハリー・オストレル博士の研究です。彼によれば、「これらユダヤ人グループはどれも中東の共通の祖先に発する遺伝的特徴は共有しているからだ」とのことです。
彼らはユダヤ人ではない人々より、ユダヤ人に対して密接な関係を持っています。またアシュケナージ・ユダヤ人の中に、カザール人の末裔が多少いるとしても、「それはわずかで多くても約12%以内におさまる」とするDNA 調査結果も出されています。
すなわち、アシュケナージ・ユダヤ人、スファラディ・ユダヤ人の両者の間にDNA上の顕著な違いは認められないのです。二つのユダヤ人ともアブラハム、イサク、ヤコブの血統なのです。
文化的に見ても、もしアシュケナージの大多数がカザール人というならカザール時代の言語・文化・風習の多くを引きずっているでしょう。
例えばカザール時代に使っていた言葉とか何かの伝統が残っているはずです。しかしながら、そのようなものは見当たりませんでした。このようにアシュケナージユダヤ人が、偽ユダヤ人だとは見当違いなのです。
アシュケナージも本当のユダヤ人です。アシュケナージもスファラディも基本的に西暦70年のエルサレム滅亡の後、世界に離散したユダヤ人であり、ともにアブラハムイサクヤコブの子孫です。
これまでこのアシュケナージ偽ユダヤ人説により日本ではそれに絡めて多くのユダヤ陰謀説が語られてきましたが、DNAが明確に、これを否定していることになります。

ユダヤ人の定義

ユダヤ人とは何でしょうか。何を持ってユダヤ人というのでしょうか。ユダヤ人の定義があるのでしょうか。今日のイスラエルではユダヤ人を定義するものとして二つのものが挙げられています。
一つは母がユダヤ人であること。
もう一つは、ユダヤ教に改宗者であること。
このどちらかの条件が満たされていれば、その人はユダヤ人として認定されます。
昔は父がユダヤ人であることでしたが、現代は、母がユダヤ人であることです。離散時代にユダヤ人は迫害を受け、ユダヤ人女性はレイプされることもありました。そのため、父親が誰かがわからないことがあったのです。
そこで、やむを得ず、「母がユダヤ人であること」という定義に変わりました。これには、悲しい歴史があるのです。母がユダヤ人であることは血縁的な条件です。
もう一つの定義は、ユダヤ教へ改宗することです。これは宗教的な条件です。ユダヤ人ではなく異邦人として生まれた人であっても正式にユダヤ教徒になるならば、ユダヤ人として認めてもらえるのです。
これは旧約聖書も使用している原始キリスト教会にも同様な定義があります。イスラエルの民に生まれなくても、バプテスマを受け、教会員に確認されれば、イスラエルの血統すなわちユダヤ人としてアブラハム、イサク、ヤコブの民として認められるのです。
異邦人を受け入れる慣習は、今から3400年前、古代イスラエル民族の出エジプトの時以来の伝統なのです。エジプトで400年間奴隷だったイスラエルの民がエジプトを出る時、エジプトを出て行ったのはイスラエルの民だけではありませんでした。
エジプトで奴隷となっていた他の民族の人々の中には、「私たちも連れていって欲しい」という人々か言いました。イスラエルの民は「一緒に行こう」と言ってエジプトを出て行ったのです。
聖書には、出エジプトの際に、イスラエル民と多くの外国人も一緒に出て行った事が記されています。
この外国人たちがモーセが述べた異邦人です。モーセはイスラエル人に対し、「あなた方は異邦人を自分と同じように愛しなさい」と教えました。
またモーセは、「もし異邦人が神の律法を守り、割礼も受けるなら彼らは帰化してイスラエルの民として生きることができる」とも教えました。
すなわち、モーセの時代からユダヤ教への改宗者はユダヤ人として認められたのです。その意味でカザール帝国の人々もユダヤ教に改宗して本当のユダヤ人になります。
彼らは偽ユダヤ人になったわけではありません。しかしながら、カザールの人々の多くは国の滅亡の際に多くが死んでしまいました。そのためカザールの改宗であるユダヤ人と偽物と称せられるアシュケナージ・ユダヤ人とのつながりはわずかしかありません。

血統的なイスラエルの民としての本質

悲しい歴により「母がユダヤ人であること」という定義に変わりました。しかしながら、これではYAP遺伝子が伝わりません。日本で言うならば、女系天皇を認めるようなものです。

イスラエルの散乱の時にヨーロッパや北アフリカに逃れたユダヤ人がアシュケナージやスファラディーだと言う事です。両者ともにDNA的には違いが認められません。

このことは、ユダヤ人の定義が、母親がユダヤ人であることに変えられたことに原因があるのではないでしょうか。この定義を変更したのは一体どの組織の人々なのでしょうか。DNAの同一性を認定している組織もどこなのでしょうか。

エジプトにいたヨセフの妻が白人系の女性だったとしても、ヨセフのYAP遺伝子は引き継がれていました。ユダヤ人の定義は父親がユダヤ人である時代でした。これは正しいことです。

もともとイスラエルの民は、現在の中東に住んでいた人々です。血統的にはやはり、アジア系の人々が近いのではないかと思われます。特にD血統の日本人です。


参考文献:ユーチューブ、アシュケナージ・ユダヤ人はカザール(ハザール)人ではなかった(久保有政・解説)v.2

<https://www.youtube.com/watch?v=sA29gR1Y5T0>アクセス日:2021年4月26日

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