この記事の概要
生きた人間の頭部移植を実現することは可能なのでしょうか。結論から言うとほぼ不可能なのではないかと思われます。外科手術の移植の技術の中で1番難しいのが頭部です。神経や、血液、特に首の部分は、非常に重要です。問題は、その人の意識、自我です。全く普段生活してる状態と変わらない状態で移植ができるのかです。移植したおかげで記憶がなくなっただとか、障害が生じたとなると大問題なのです。
生きた人間の頭部移植
生きた人間の頭部移植を8年以内に実現しようとしています。神経科学と生物医学工学分野のスタートアップ企業であるブレイン・ブリッジが、人間の頭部移植を8年以内に実現させると発表しました。
(人間の頭部を丸ごと交換するという謎のスタートアップ「ブレインブリッジ」の動画が米国で話題を呼んでいます。ところが、ブレインブリッジは実在の会社ではない様です。
どこの法人でもないことが判明しているのです。動画を制作したのは、イエメンの科学コミュニケーターで映画監督でもあるハシェム・アル・ガイリです。)
頭部移植で可能になること
人間の頭部を丸ごと交換するという信じられない移植です。これによって、どんなことが可能になるのでしょうか?SFの世界やかつてのソ連では、猿を使った実験を行っていました。生きた人間の頭部移植は、成功させるのが非常に難しいのです。
おそらく外科手術の移植の技術の中で1番難しいのが頭部です。神経や、血液、特に首の部分は、非常に重要です。
ちょっとでも何かミスしてしまうと脳が死んでしまいます。半身不随になった方だとかある種、脳は生きていますが、体が動かないような症状の方にとっては、健常者の体と脳を入れ替えるのは、夢のような話ですが、希望でもあるのです。
人間の意識はどこにあるのか
しかしながら、問題はたくさんあります。仮に移植できたとします。血液も神経もちゃんと繋いだとして、外見上は成功したように見えますが、果たしてその意識はどうなのでしょうか。
問題は、その人の意識、自我です。全く普段生活してる状態と変わらない状態で移植ができるのかです。移植したおかげで記憶がなくなっただとか、障害が生じたとなると大問題なのです。今回はそれをクリアできると豪語しているのです。
意識を持つのは、脳を所持している方になると思われます。移植を行うとすると脳死状態のドナーになります。当然です。生きた状態の人の首から下を移植させるのは、倫理的に大問題になります。
体のドナーの記憶
心臓移植した人がその心臓のドナー記憶を持ってしまうという話もあります。仮に成功して、体のドナーの方の記憶が移るというか、記憶が出てくると思われています。
脳から下は単なる臓器だけではないのです。例えば腸です。腸は人間の体の司令塔と言われています。脳よりも腸のほうが本能的に賢いとも言われています。人の記憶は、脳だけのもという単純なものではなさそうです。
この脳移植が、果たして技術的に可能なのかと言うところです。今回のその発表は、変な話で人間の能力は限界があるのです。
そこで、全部コンピューター、 AIに任せてしまえと言うことです。シミュレーションと細かな医療的にも完璧は、非常に難しいのですが、そういうアルゴリズムを使ってでも、システム的に行えば、頭部の移植は可能だ言えそうですが、やはりこれは机上の空論に近いようです。
参考文献:ユーチューブ、三上丈晴 (#月刊ムー 編集長)【公式】おはよう寺ちゃん 7月26日(金)
URL<https://www.youtube.com/watch?v=xY8FO0I5Ejo>アクセス日:2024年7月30日
まとめ
外科手術において、移植の技術の中で1番難しいのが頭部。神経や、血液、特に首の部分は、非常に重要。
問題は、その人の意識、自我。全く普段生活してる状態と変わらない状態で移植ができるのか。移植したおかげで記憶がなくなっただとか、障害が生じたとなると大問題。
心臓移植した人がその心臓のドナー記憶を持ってしまうという話もある。仮に成功して、体のドナーの方の記憶が出てくるかもしれない。
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