この記事の概要
新型コロナにはS型とL型がありL型が重症化する率が高いのです。S型は軽症で風邪症状ですが、武漢で流行したのは96%がL形でした。致死率は非常に高いと言われています。
新型コロナウイルスにはS型とL型
新型コロナウイルスにはS型とL型があります。新型コロナウイルスのゲノムのRNAは、3万塩基あると言われています。そのうちの8782番目と28144番目には違うグループが2つあります。
これがS型とL型の違いです。
28144番目がS型だと塩基がCです。
L型だと塩基がTになります。
それに伴ってコードするアミノ酸が変わります。
S型はセリン(S)をコードしています。L型はロイシン(L)をコードします。そのためセリンの(S)をとって(S)型、ロイシンの(L)をとって(L)型と呼ばれます。
スモールとかラージではなく、コロナウイルスが大きい小さいではなく、このタンパク質のもとになるアミノ酸で(S)型と(L)型を区別しています。
(S)型は前から存在していた
この(S)型ですが、論文で示されている内容を見ると興味深いことがわかってくるとのことです。
8782番目と28144番目の塩基が今回の新型コロナウイルスのかなり近い先祖であると考えられている蝙蝠(こうもり)が挙げられています。その蝙蝠のRaTG13に近いのは、(S)型だとのことです。
(※蝙蝠(こうもり)の持つウイルス・RaTG13は現在のところ新型コロナウイルスとの類似度が最も高いウイルスとして知られている)
それが故に、(S)型の方がより前からあったという話になるのです。
仮説では、8782番目と28144番目の変化が起きたために、現在、私たちが認識している軽傷者は軽い症状です。一転重症化すると重い経過を辿ります。これだけの重傷者がいるわけですから大変目立ちます。
軽症と重症の二面性がある(L)型が生じ「新しいコロナウイルスだ」と認識された可能性が出て来ました。
つまり元々の(S)型は旧来の風邪症状が中心なのであまり認識されていなかった可能性があります。
ところが、ある時から(L)型が出始めたので、重症化の例が出て来ました。そうなると「今までになかったじゃないか」ということで「新型肺炎」として認識されたのです。
そのため、もしかしたら(S)型は、もっと以前から存在していた可能性があるのです。
これは非常に興味深い仮説です。実際ありうることだと考えられてます。
S型とL型はどのように広がっているのか
武漢では(L)型が96.3%、武漢外では61.6%まで低下しています。
武漢では、ほとんどが(L)型です。武漢の外になると10例ある内4例が(S)型になっているということです。
国によってもかなり特徴があります。
日本は、中国と比率が似ていいます。4分の3が(L)型です。ヨーロッパはほとんどが(L)型です。アメリカや韓国は(S)型が優位です。国によってどのような系統のウイルスが広がっているかは差があります。
なぜ武漢だけ致命率が高いのでしょうか。ここは筆者の仮説ですが、武漢P4研究所から漏出したか、それとも人工的に加工したウイルスが兵器としてばら撒かれたかが考えられます。
中国との関わりがある国でイタリア、イラン、日本は(L)型です。5Gに関してヨーロッパはファーウェイをほぼ受け入れてしまいました。
このこと特に別の(L)型は、関係がないのでしょうか。以上筆者の考えでした。
PCR検査でも見分けられない
日本においても驚くほど軽症な例があります。軽症の中でもとても軽症なのは(S)型なのかもしれません。
PCR検査は、このような変異が起こりそうなところを見てしまうと変わってしまった時に検出できなくなる可能性があるようです。
そのため、変わらなそうなところでチェックします。このPCR検査では、今のところ(S)型と(L)型を見分けることができないとのことです。
PCR検査を積極的に行い軽症の(S)型患者ばかり見つけて隔離入院させてしまうと病院破綻させてしまいます。
5日間経って呼吸困難やその他の症状が強くなるようだとしたら、相談センターに連絡をし、受診することが重要だと考えているとのことです。
(L)型だとすぐに、喘鳴重症化するというわけでもなく、「(L)型だから大変だ!大変だ!」と殊更心配する必要ないようです。
喘鳴(ぜんめい:呼吸する空気が気管を通る時、ぜいぜいと雑音を発すること。また、その音)
実際に日本では(L)型が多いのです。その中でも、軽症だったり退院されている方もいます。二つの種類二つの大きな系統というのが出て来ているのは非常に興味深い話です。
免疫力、腸内細菌の免疫効果、しっかり睡眠、良い食事、ストレスを受けないところにいる、手洗い、飛沫感染・エアロゾルの影響を受けない場所にいる、これらのことが命を守るようです。
参考文献:ユーチューブ:緩和ケアちゃんねる・かんわいんちょー・Dr Palliative care JP、新型コロナのS型とL型の違いと真相 日本ではL型は◯割! 髄膜炎で突然死するのは真実?
URL<https://www.youtube.com/watch?v=uj4YZE5tn6Y&t=4s>アクセス日:3月13日
まとめ
新型コロナウイルスにはS型とL型がある
8782番目と28144番目の塩基が今回の新型コロナウイルスのかなり近い先祖である
(S)型は旧来の風邪症状が中心で認識されていなかった可能性がある
武漢では(L)型が96.3%、武漢外では61.6%まで低下
このPCR検査では、今のところ(S)型と(L)型を見分けることができない