この記事の概要
イーロン・マスクが言論の自由を取り戻すでしょうか。ツイッターの言論統制に反対していた彼がツイッターを買収し言論の自由と民主主義が機能するための社会的を築くために準備しています。これはトランプと同じ意見であり今後、トランプを支持するアメリカ人がメディア統制から解放し真実のニュースを目の当たりにする日が来るのを待ち望んでいます。
ツイッター買収
5月5日のニューヨークポストの記事が次の様に出ました。「トランプは、イーロン・マスクのツイッター買収を秘密裏に後押ししていた」という爆弾級のニュースです。
イーロン・マスクは、電気自動車を作り世界一の資産家になりました。そして、突如全く違う業界のSNS、ビッグテックの一角ツイッターを買収し始めたのです。
なぜ、イーロン・マスクが ツイッターを買収したのか分かりませんでした。表面的な理由は出ていましたが、真意はわかりませんでした。そして、このツイッターの言論統制に反対し、ツイッターで最もフォロワーの多かった一人でした。
ご存じのように、現役の大統領だったトランプがツィッターから追い出されました。それなら自分で言論統制のないオープンなツイッター型のソーシャルメディアを作りました。
それが、トゥルース・ソーシャルというものです。今年始まったばかりです。まだアメリカとカナダだけでええ使えますが、日本ではまだ使えません。いずれ使えることと思います。
これは、新しいツイッターみたいなものです。何が違うかというとツイッターは、様々な事を「つぶやいてはいけない」ことがあります。規定を外れると、言論統制されるのです。しかし、この新しいソーシャルメディアはありません。そのようなものでもオープンに出すということです。
ツイッターをイーロン・マスクが買収して、現役のトランプ大統領の言論を封鎖した問題に対して、イーロン・マスクも遺憾だと思っていました。
統制のない自由なメディアに変えたいっていい始めたのです。トランプが言ってることとマスクが言ってることは一致します。
トランプ側とイーロン・マスクの合併話
トランプ側のトゥルース・ソーシャルを運営している会社は、トランプメディア&テクノロジーグループです。このCEOデビン・ニューネスがフォックスニュースに出演し、爆弾発言をしました。
デビン・ニューネスは、もともと政治家です。アメリカの共和党の下院議員でした。トランプに最も近い考え方の人と言われていましたが、トランプが、このニューネス議員に、議員を辞めさせて、自分のこの会社の社長にしたのでした。
この話がこのフォックスニュースから出て以来、現在、アメリカで広まっています。日本では広まっていません。この話から、もしかしたら「イーロン・マスクのツイッターとトランプが始めたばっかりのトゥルース・ソーシャルが合併するのではないか」と言うことが今、ネット上で話題になっています。
ニューネスCEOは、そこまで言っていませんが、「もしかしたら、その様なこと(合併)が含まれているのではないか」と噂になっています。
このニューネスCEOが何を言ったかというと、「イーロンマスクがツイッターを買収する前に、トランプ大統領はツイッターを買収すべきだ」と。
これは、「トランプがマスクに言った」となぜなら、トランプが作った会社の目的は、「人々が家庭的で安全な環境にあるSNSコミュニティーをつくることだからだ」と。
トランプがツイッターに対抗して作った会社の目的とイーロン・マスクがツイッターを買収してツイッターを変えようとする目的とが合致しているのです。それであれば、二つもソーシャルメディアはいらなくなります。
イーロン・マスクのツイッター買収の話が出始めた頃、トランプの反応は、イーロン・マスクのツイッター買収を称賛していました。自分の ツイッターアカウントが、もしこのイーロン・マスクによって、もう一度復帰することになったとしても、今は自分でこの トゥルース・ソシャルを作ったので「ツイッターには戻らないよ」と言ったのです。
仮にイーロン・マスクによってツイッターが変わり、トランプが戻れるる事になったとしても、トランプはツイッターには関わらないだろうと思われていました。
トゥルース・ソーシャルの株価の急落
さらにはトランプ側にとっては、まずいことが起きました。イーロン・マスクのツイッター買収のニュースが出て、トゥルース・ソーシャルを所有しているデジタルワールド・ダークインションコープの持ち株会社がとゥルース・ソーシャルが持っている株価が暴落しました。15%ぐらい下がっています。
イーロン・マスクがツイッターを「改革してくれる。良くしてくれる。」だったら「トゥルース・ソシャルは不要だ」とマーケットは判断しているのです。
この現実が起きているにも関わらず、困っているはずのトランプ側の会社、CEOニューネスは、「我々はイーロン・マスクにツイッターを買うように勧めた」と。
「誰かがあのビッグテックの暴君に対抗しなければならない」と言ったのです。ということは、本来だったらライバルになってしまって、トランプとニューネスのトゥルース・ソシャルにとっては、イーロン・マスクのツイッターは、やっかいな存在のはずなのに、合併を示唆しています。
これは、イーロン・マスクのツイッターとトランプのトゥルース・ソシャルが将来合併の可能性がある話になっているのです。
その可能性本当にあるのか?
イーロン・マスクのツイッター買収の経緯を見ています。今年1月の31日にイーロン・マスクはツイッター株の取得を始めました。いきなり9.1%、26億ドルで買い筆頭株主に突然、躍り出ました。
そうなってしまうとツイッター側では、筆頭株主ですから、イーロン・マスクに「是非取締役に就任してくれ」と要請してきました。一旦はマスクは、取締役を受けたのですが、その後すぐに撤回しました。
なぜ撤回したかというと、取締役になってしまうと、ツイッター株は、14.9%以上は購入できなくなってしまうからです。
つまりイーロン・マスクは最初から、ツイッター株を全部買う予定でした。全部買う気でしたので、この取締役になってしまったら14.9%までしか購入できません。
そこで取締役を断ります。その後ツイッターは、「これはイーロン・マスクが、この我が社を全部買う気だ」ということでツイッター側は、イーロン・マスクの買収に抵抗するのです。
抵抗しようとするのですが4月14日、イーロン・マスクが買収提案を公式にします。430億ドルで全部買いたいと言い始めました。これで、その後4月25日ツイッターは取締役会を開き、「これはもう抵抗しても無駄だ」と理解しました。
つまりイーロン・マスクはもう十分な資金を用意しているため、抵抗しようがないということで満場一致でイーロン・マスクの買収提案を承認しました。
言論の自由を守るために
でこれによって全変わります。ツイッター側は上場会社ではなくて、非公開企業になります。それでは、なぜイーロン。マスクは買収するのかというと、次の様に述べています。
「ツイッターが世界中の言論の自由のためのプラットフォームとなる可能性を持っている。本当に言論の自由のためのプラットフォームになるはずだ。そしてこの言論の自由は民主主義が機能するための社会的な要請でもある。しかし今のままでは社会的要請に応えられないだろう。
つまりこの言論の自由が不自由だと100%の言論の自由になっていない。これは民主主義のためにも社会的な要請に応えるためにも変えなければいけない。だから私が買収する」と。
具体的には、ツイッターのアルゴリズムが言論統制をしています。例えばパンデミックの言葉ができたらダメとか、トランプのことが出てきたらダメだと。この様な規制がアルゴリズムにプログラミングされているわけです。
「このアルゴリズムをオープンソース化することでどのような基準でツイッターが規制されるのかを明確にすべきだ」と。自分がこのツイッターを全部所有することになったら、アルゴリズムのオープンソース化をするのです。
これはこの法律をはるかに超えた検閲による言論統制が今行われているので す。ツイッター、フェイスブック、ユーチューブ もそうです。「これに反対する」とはっきりイーロン・マスクが言っているのです。これはトランプと全く同じ立場です。
自由を優先させると収入源の問題が発生
イーロン・マスクにとっては大きな矛盾や問題があります。「ツイッターのルールを自由化したい」と言うのはイーロン・マスクの希望です。しかしその一方でツイッターは企業でありビジネスをしています。
広告主によってい成り立っているのです。広告主のニーズを満足させ、収益を上げ続けなければなりません。広告主の方は、規制してもらいたいのです。この言論の自由を優先してしまうと自由は困ってしまうことがあります。言ってもらいたくない事柄があるからです。
パンデミックになって、いろいろな問題があります。パンデミックについて何か言ってはいけないことがあります。ユーチューブもそうですが、広告主の広告で成り立っている企業です。広告主の言う事を聞かなければなりません。そのため自由にならないのです。
ツイッターの新たな収入源をイーロン・マスクは経営者として探さなければなりません。その内の1つがこのサブスクリプションです。サブスクは、ツイッター・ブルーがあります。
サブスクですから毎月課金するものです。毎月の課金のプログラムの商品をもっと広げなければなりません。もともとこのツィッターは広告収益性が低いのです。
ツイッターもほとんど広告で成り立っています。そんなに収益性が高くなかったのです。経営者の立場になるイーロン・マスクは、トランプがツイッターに復帰してくれる事を望んでいます。
そうしないと、自分がしようとしているツイッターの改革を行ってしまうと、おそらく広告主のある一定の割合は逃げてしまいます。それで収益が減ってしまいます。トランプには、戻って来てもらわなければなりません。
実際にイーロン・マスクがツイッターを買収するというニュースが出て以来、ツイッターのフォロワーの反応がくっきり出ています。保守系はフォロワーが激増して、ますます喜んでいます。リベラルは減っています。左翼はもう完全に離れました。
つまりイーロン・マスクは経営者になる以上、大変困った状況です。LGBTのユーザーの反応はもともとイーロン・マスクは、トランスジェンダーを嘲るようなツイートをしてましたので、不安に思っを持っています。そのためここを離れそうです。
5月5日、カナダなカナダのメディアCTVのメディアの記事です。ビル・ゲイツは、「イーロン・マスクがパンデミック、感染接種の誤報を含む公衆衛生誤報の拡散を許すのではないか」と懸念しています。この様なことが広告主に当たるところです。
イーロン・マスクの理想は、言論の自由のために、ツイッターの検閲を無くすことです。その理想はいいのですが、懸念を持っている反対している人たち、特に広告主がいるので、これに対してどうするのか。
考えるとツイッターとトランプのソーシャルトゥルース の合併ということもあり得るのではないかと。ここで両者が競い合ってたらお互いに損をするということなのかもしれません。
参考文献:ユーチューブ、2022.5.6 【アメリカ】イーロン・マスクのツイッター買収がトランプのTruth Socialとの合併につながるのか?【及川幸久−BREAKING−】
まとめ
言論の自由を取り戻すには、企業を運営維持していくためのスポンサーの理解と独自に収益を上げていくためのサブスクリプションを構築しなければならない。スポンサー企業に従わなくて済む体制が今後の課題になるだろう。