アマビエの正体は疫病封じの須佐之男命だった

アマビエの正体は疫病封じの須佐之男命だった

写真出典:京都大学附属図書館所蔵

この記事の概要

アマビエの正体は疫病封じの須佐之男命だったのです。アマビエは海から来ました。海を支配しているのは須佐之男命です。共に疫病を封じ込めるところが共通しています。アマビエの絵と須佐之男の御札にも共通性があります。


九州の妖怪

写真出典:京都大学附属図書館所蔵

最近SNSで流行っているのが、アマビエです。これは、九州の妖怪と言われています。

江戸時代の肥後の国、現在の熊本県の海に現れ、名乗ったのです。「私は海中に住むアマビエと申す者なり」と。続けて、「当年より6ヶ年の間は諸国で豊作が続くが、疫病も流行する。私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ」と予言めいたことを告げ、海の中へと帰って行きました。

「そうすれば助かるぞ」と予言したというのです。アマビエの姿を書き写した絵は、一枚しかありません。

江戸時代のセンスとは思えないほど、可愛いらしく、爆発的に現代に受け入れられています。

浮世絵が主流の中にあって、とてもモダンな絵です。この画伯の生き霊かもしれませんが、忠実に描いたのでしょうか。

この絵のモデルになったものは、一説には、竜宮の遣いとか言われています。また現代風に言いますと、ユルキャラみたいなぬいぐるみを着ているようです。この辺りは、天賦の才を感じます。

パブロ・ピカソは14歳にして、全ての絵を写真のように描けました。ピカソが、もう子供の絵は描けないと言った心境の絵なのかもしれません。


気になる三本足

このアマビエの絵には、特徴があります。絵も稚拙ならば、三本足です。海から現れて、鱗があります。足が三本のところが気になります。

アマビエは、他にはありません。アマビコならば、たくさんいます。絵の説明に書かれた文字は、「アマビエ」とカタカナです。そこがファンシーです。最初からカタカナなのですから。


アマビコ

 

アマビコであれば、結構目撃例が多くあります。これもまたね海なのです。それに、猿で三本足です。

有名な川崎市民ミュージアム学芸員の方で、資料を集め、妖怪を研究している湯本豪一氏が、このアマビデはアマビコの間違いだと指摘しています。「エ」は、本当は「コ」であるのに、瓦版には、「エ」と間違えて書いてしまったとのことです。

アマビエとアマビコは似通っていて、鱗をつけたか、つけないかのようです。ネットの世界でも、この絵を書いて、多くの人がアップしています。フィギアを作っている人もいます。


アマビエの正体が分かった

アマビエの正体がわかりました。アマビエは、須佐之男命(スサノオノミコト )なのです。アマビエはカタカナでした。「エ」と「コ」を間違えて、本当は、アマビコだったのです。

アマとは天と書きます。また、アマとは、海という意味も含まれています。ヒコの場合は、漢字で書くときに、日曜日の日に子供の子すなわち、天日子です。天気の子みたいな感じです。

天日子の尊(みこと)と尊敬の尊をつけて、呼ぶところもあります。神様のような名前になりました。それに三本足です。三本足といえば、三本足のカラスです。それは、八咫烏です。

八咫烏は、太陽の中に中に住んでいるのです。太陽の中に住んでいる三本足の烏です。

もう一つ、三本足があります。三本足のカエルです。台湾に行くと、置物として、三本脚のカエルが縁起物として売っています。

三本足のカエルが口にお金をくわえています。縁起物の銭ガエルとして売られているのです。

カエルといえば月です。月のうさぎは有名ですが、カエルもいるのです。そのカエルが三本足です。

太陽の八咫烏、月の三本足のカエル、そして今回のアマビエです。太陽、月、海と続くと、ピンと来ます。

太陽、月、海・・・・・神様です。

古事記・日本書紀の日本神話において、一番重要な神様といえば天照大神です。その弟君である月夜見尊(性別不明とも、ツクヨミまたは月読命)、そして弟の須佐之男命です。三兄弟で生まれているのです。

天照大神は太陽、月夜見(ツクヨミ)尊は月を、須佐之男命は海を支配した神様なのです。

ここで、海からきたアマビエが、須佐之男命に見えて来ました。


蘇民将来伝承

 

ここで重要なことは、須佐之男命は、疫病封じと深い関わりがあります。今新型コロナウイルスが大流行しています。

同じように、日本古来から、疫病が流行った事が幾度もあたのです。流行ったときには、必ず、門に、戸口に、あるものを飾る習慣がありました。

よみがえる民と書いて、蘇民、蘇民将来子孫です。蘇民将来伝承という御札あります。

『蘇民将来』:日本各地に伝わる説話、およびそれを起源とする民間信仰である。こんにちでも「蘇民将来」と記した護符は、日本各地の国津神系の神を祀る神社で授与されており、災厄を払い、疫病を除いて、福を招く神として信仰される。また、除災のため、住居の門口に「蘇民将来子孫」と書いた札を貼っている家も少なくない。

『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』最終更新 2020年6月22日 (月) 09:49(日本時間)現在での最新版を取得。

八坂神社では、領布(りょうふ:無料で配る)されているお守りです。それは八角形です。蘇民将来子孫と書いてあります。これをこのまま戸口に飾ります。

蘇民将来伝説に出てくる神様が、須佐之男命でした。須佐之男命は、牛頭天王(ごずてんのう)と言われており、疫病神様だったのです。

牛頭天王は日本における神仏習合の神。釈迦の生誕地に因む祇園精舎の守護神とされた。蘇民将来説話の武塔天神と同一視され薬師如来の垂迹であるとともにスサノオの本地ともされた。京都東山祇園や播磨国広峰山に鎮座して祇園信仰の神ともされ現在の八坂神社にあたる感神院祇園社から勧請されて全国の祇園社、天王社で祀られた。

『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』最終更新 2020年3月16日 (月) 10:35(日本時間)現在での最新版を取得。

ここでさらにつながってきました。須佐之男命に助けてもらった蘇民将来の子孫は、御加護によって、将来の子孫は疫病から免れたのです。

同じようにアマビエも、この絵を貼っておけばまたは、掲げておけば疫病から逃れられところが一緒です。

須佐之男命は海を支配し、アマビエは海から出てきました。「私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ」と言った絵は、御札に見えてきます。


参考文献:YouTube:ムー民将来子孫家門 オープニング MUTube(ムー チューブ) 2020年5月号 #1

URL<https://www.youtube.com/watch?v=nECkBedBTQc>アクセス日:2020年4月26日


まとめ

江戸時代の肥後の国、現在の熊本県の海に現れたアマビエ

アマビエは三本足

アマビエはアマビコ

アマビエは、須佐之男命

須佐之男命は、疫病封じと深い関わりがある


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